rui★ginkoの .................2004.02.15-29 〜寂しくないよ。二月の風に背中を押され〜

★この日記は才能もないままいろいろな事に手を出している僕が時々書く記録です。
 執筆は演劇関係役者担当涙 銀子 戯曲演出担当るいぎんこ そして音楽担当rui★ginko. 広告業界担当ルイギンコ
 イベント業界担当吉田さんその他の分野担当ルイギン がお送りする何ら意味のない世界です。
 不定期更新か三日坊主。そこんとこヨロシク!

    ★カレンダーのタイトルのところをクリックすると、その日の日記に飛べます!

2004.02
Sun. Mon. Tue. Wed. Thu. Fri. Sat.
16 17 御言葉のみ 18 19 20 御言葉のみ 21
22 御言葉のみ 23 24 時に追われて。 25 七変化ふたたび 26 紫煙の向こう側 27 連載童話〜ルイ王子、ひとりで起きる〜 28 今夜は二本。
29 御言葉のみ

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2004.02.17
[17日14:46 記]
Tue.

今日の御言葉 チョコ、ありがとう。

コニチハ。 もう火曜日か〜!
先日の日曜日のイベント。N市は寒かった・・・。
むちゃくちゃ気温が低くて。 女心のように変わりやすい天気の中、
風は桶屋を儲けさせていた。
イベントで可愛い子供達にたくさん出合えたのが救いかな?

*****
昨日の月曜日、もう仕事が動きだした。 遅れを取る広告担当ルイギンコ。今の心境は?
「ドーベルマンに追い着かれてお尻を噛まれながら走っている状態かしら〜。むふっ!」
って感じらしい。

最近、日記が書かれていないので、このページに登場していたキャラクター達はどうしているのだろう?

「七変化版 あの人は今?」

役者担当 涙 銀子
「ホサれてるよ・・・ずうっつ〜〜〜〜っと。 このまま行くと、今度の俺のステージは 秋のこども
 まつりかな?」

戯曲・演出担当 るいぎんこ
「私は眠っている。薄暗い屋根裏で床板のきしむ音に耳をそばだてながら。 新しい作品と取り組む
 姿は誰にも見せない。 実は作品にも取りかかれない・・・黙想中」

広告担当 ルイギンコ
「だからァ〜まだドーベルマンに噛まれてるって!」

イベント担当 吉田さん
「はい、働いてますですよ。毎週毎週。 N市のほうにお邪魔しております。N市は海が近くていい
 ですね。」

音楽担当 rui★ginko
「そうだ、ここでお知らせします。 ごめんなさい、僕の自主企画LIVE 「rui★ginko PLUSONE LIVE!
 vol.1」の日程が変更になりました。 当初3月5日(Fri.)の予定でしたが、その翌週3月12日(Fri.)
 に変更となりました。 何卒、宜しくお願いいいたします。
 今の僕の音楽がありのまま伝わるLIVEにしたいです。来てね!」

正義の味方担当 GINKO仮面
「ハッハッハ!僕は活躍してるさ、決まってるじゃないか〜! 一昨日は鉢植えのお花に水をやったし
 昨日は親戚のトイレの修繕に走り回ったのさッ! 今日はこれから困っている人を探しに街に登場す
 るところさっ! GIKOビ〜〜〜〜ム!あ、Nの字が抜けてる。」

ここらあたりでお仕事の電話。 や、やばい! 行って来ます! みんな、頑張って!

2004.02.20
[20日20:09 記]
Fri.

今日の御言葉 おらア・・・・。

ごめんね!おら・・・・おらア・・・。

2004.02.22
[22日06:46 記]
Sun.

今日の御言葉 おらオラア・・・・。

今からまたN市に行って来ます。 あと少し、頑張れば春が・・・・ もすこし待っててネ。

優しいメールを戴いた方々、ありがとうございました。
励みになり、僕の力となっているのを感じています。 こころより、ありがとうございました。

みなも、ガンバルのだ!

2004.02.24
[25日02:30 記]













[25日02:23 記]

■その他担当
 ルイギン
Tue.

今日の御言葉 メタモルフォーゼ。

先程帰宅。 ずいぶんご無沙汰しています。
今夜は八時前から深夜十二時過ぎまで広告関係のミーティング。
予定より三十分早く帰って来る事ができたので更新に来ました。
本当は無理だと思ってたから、更新できて
嬉しい。

この後、今から朝まで、ポスターのデザインプランを制作いたします。

そんなわけで夜も昼も関係なく、眠る時間も関係なく、食事も忘れ、オヤツを食べながら仕事三昧の
日々。 こんなに予定が詰まったのも久しぶり。 でも、やるよ!

「七変化日記」をかこうと思います。 少しずつだけど。
少しずつでも、変わってゆかなくちゃね! これからも宜しく!


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時に追われて。



深夜に帰宅。毎週火曜日の夜は深夜までミーティング。広告担当ルイギンコの仕事が無茶苦茶になって
る最近。このページの更新作業も滞り気味。
・・・と、突然の「七変化」。何を思って書いているかというと、そりゃあ、もう、わけがわかんなく
なっちまってて・・・。ひとまず、今夜帰宅はしたものの、明日、朝イチ納期の別 件の仕事の制作が
まだ。これから制作をするところ。
それはともかく、毎日これだけキツいスケジュールだと、この「七変化日記」は二十二世紀になっても
書き始められそうにない。TOPページの御言葉さえ、このところ書き換えられてないじゃん!って状態。
う〜ム。オレは考えたね。
毎日のTOPに書いている言葉は立派な日記ではないか?・・・今さらながら気が着いた。
だから、これからはできるかぎり御言葉を書くエネルギーを使って「七変化日記」を書こう、って思っ
た次第。

元来、単純なオレは「笑ってもらう」と、とてもイイ事をしてるような気になる。
「七変化日記」もオレの毎日の状況を自然に書けば笑われるからイイや、って思ってた。
馬鹿なオレではあるけれど、毎日、笑ってもらえるような状況で生きているとは限らない。
時にはシリアスな日もある。
先日はトイレに入ったら、たまたまそこが詰まってた事に気が着いたのだが、それが水を流した直後だ
った為、流れない水がどんどんたまって行く様を何も打つ手が思い付かないまま眺め続けた体験がある。
これは正直言って・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・恐かった。
もう水が止まるだろう、ほら、今、止まるから、と自分に言い聞かせながら、今にも溢れ出しそうに、
じりじりと溜まってゆく水を何もできずに眺めるオレ。シリアスだった。

そんなわけで、あまり気の聞いた話はできないかも知れないし、短いひとことの文章ですんでしまう一
日もあるかも知れないが、これからも「七変化日記」をかこうと思っている。

取りあえず、仕事、するよ。また会おう。

うげっ!・・・間に合わん!

2004.02.25
[25日20:26 記]











 

 

 

 

 



[25日20:07 記]

■広告担当
 ルイギンコ

Wed.

今日の御言葉 メタモルフォーゼ。

昨夜から徹夜で作成のポスター納品。
午前の打ち合わせを終えて担当のK林さんとお食事。 もちろん僕の顔を覚えられている「すかいら〜く」で。
話していると、もうタイムリミット!
午後一時から別件のホームページの打ち合わせ。 時刻は十二時五十分。やばっ!
K林さんに新栄の打ち合わせ場所まで送っていただき無事到着。 ありがとうございました!

すぐさま、打ち合わせ缶詰。
午前中のポスターの仕事と午後のホームページの仕事。 どちらも来週の水曜納め。
しかも水曜日は先約がある。
昨夜の別件2のプランニングと別件3のプランニングもこの一週間の間に作る。
あと、一週間は、また飽和状態。 もう、何もこれ以上は入らないゾ。 誰がなんて言っても。

いつ、楽になれるのかなあ・・・。

*****
K林さんはかつて音楽活動をしていて、曲も作っておられた方だった。
午後からのホームページのクライアントさんは 大の音楽好き。前回の仕事の折に懐かしの音楽談義に花が咲いた。
なんだか、忙しいけれど 楽しいぞ!

これから、ポスターの仕事の打ち合わせと依頼。 出かけてきます!

BBS書き込みありがとう! メールもたくさん、ありがとう。 御返事いたします。
みんなも頑張ってね!
日記かいたよ! よんでね!


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七変化ふたたび。


やってるわよ〜、徹夜開け!Hey ! 
何とも収集のつかないナチュラル・ハイな
広告担当ルイギンコなのよっ!おひさっ!

今朝、名古屋市510区のイベントのポスターを納品の予定。昨夜、散々足りないアタマを使った後、締
めきりのプレッシャーと戦いながら迎えた夜明け。う〜ん、とってもデンジャラス!昨年の510担当、
H井さんからバトンタッチのK林さん。とってもキュートなのっ!
でもアタシ・・・締めきり時間になってもまだプリントアウトが間に合わなくて・・・。三十分も遅れ
てしまったの!すまん!・・・い、いえ、すみません。
この「男・ルイギン」一生一代の不覚・・・あれ?「男ルイギン」は音楽担当のrui★ginkoだったっけ?
何だか、ひさしぶりの「七変化日記」に徹夜明けなもんだから、キャラがこんがらがっちまってるじゃ
ねエか?ヤベェ!い、いえ・・・本当にヤバいんじゃありませんことよ・・・って、こんなキャラ無か
ったし・・・キャア〜・・・変よ!変よ!アタシ、変なのよ〜〜!いつもの事じゃねェか?・・・・・
・・・
だ、誰?誰よっ!アタシの中にいるのは?出て来なさいよっ!

オウ、まいったゼ!久しぶりじゃございませんか。私、毎週毎週、イベントのステージで歌う事は僕に
とってとても大切な時間なんだ。だって考えてもごらんなさいよっ!ふざけるのもいい加減にして欲し
いわ!アタシ、まだ仕事一杯詰まってるのよっ!みんなで一度に出て来ないで!

俺、出番、まだ?
・・・?あ、あなた、誰よっ!
俺、ほら、るい金庫底力担当の・・・。
あなた、まだいたの・・・!?去年、この日記を始めた頃に、二、三度登場しただけでしょ!底力担当っ
て何よっ!去年から全然、意味解んないわよっ!あなたの存在なんてもう誰も覚えちゃいないのっ!

私は覚えている・・・。その時の日記は・・・ここにある・・・。(昨年の日記にGo!)
よけいな事しないで
銀子一耕助!「昨年の日記にGo!」じゃないわよっ!

いやあ・・・親切なのっていいなあ!僕の性格とおんなじだっ!ハアッハッハ!
黙りなさい!
GINKO仮面。たのむから・・・。ただでさえ疲れてるんだから〜、アタシは・・・!

冷てェな、そんな事をおっしゃられて僕は何だか悲しい気持ちになっちまう心の中の懊悩と私は戦い
続けてきたのだ、この屋根裏
部屋の片隅なんてェものは、ありゃあしねぇって事よ!はなっからよォ!
成敗いたす!
〜!

だ、誰よっ!今、アタシの真似を勝手にしたのは!
文字の色が変だったわよっ!

・・・・・・もう・・・仕事・・・する。あなたたちは勝手に遊んでなさい。アタシってとっても孤独。
仕事とともに生きてゆけばいいんだわ・・・。

だいぢゆおうび、だいずよういぶ・・・。なでなで、なでなで・・・。

だ、
大丈夫君・・・長い間登場してなかったから、言葉を忘れかけてるのね?でも、ありがとう。・・
・・・ ・あなただけよ、アタシの味方は
・・・。

いやあ、そんな事はないさ!ここにも君の味方がいるじゃないか〜!僕こそ、この僕こそ・・・

出てこんでいいからっ!ルイ王子!めざわりなのよっ!


め!・・・めざ・・・わり・・・・・・なの?ボク・・・。


さて、シゴト仕事っと。

2004.02.26
[27日22:31 記]




















[27日17:47 記]

■音楽担当
 rui★ginko
Thu.

今日の御言葉 おなかすいた。

昨日は三重県の津市に行ってきたよ!
一ヶ月前から御会いする約束をしていた人に、僕の仕事の都合でなかなかあえなかった日々が続いた。
一昨日、連絡をもらい、今後の自分のスケジュールを考えるとどうしても昨日行かなければ、またし
ばらく、御迷惑をおかけする事になると判断。 急遽、電車にのって行って来ました。

そこは三重県の津市にある「ライブ・パブ・マリポサ」というお店。
駅でHさんという方と御会いいたしました。
「マリポサ」では月に何度かLIVEの日があって、そこで歌わせて戴くお話になりそう。 僕の知り合い
のミュージシャンも何人か出演しているので とっても楽しみ。
*****
今日はふたたび仕事三昧。 時間が足りんぞ〜。
でもでも、やってる。ただただやってる。 まだ、間に会うから大丈夫。

*****
明日は「照和伝説NAGOYA」でLIVE。 新しい曲も少しづつ生まれてくれるのだけど、落着いて曲として
まとめる時間がとれないのが悲しい。
でもステージはバリバリ全開だよ! 元気なルイギンを見に来てね!

日記二日分更新完了!Yeah!


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紫煙の向こう側。


近鉄特急は地球の上をすべるようにゆるやかに三重県にさしかかった。
懐かしいな。車窓を通り過ぎてゆく風景は十年近く前、毎日僕が・・・いや、
イベント担当の吉田
さん
か・・・あの人が毎日桑名市に通 っていたころの風景と変わっていない。
三重県の桑名市にオープンしたアミューズメント施設のオープニングから二年間、イベントプロモー
ションマネージャーとして契約させてもらっていた頃、毎朝、ながめていた風景だ。
楽しい事がいっぱいあって、素敵な人にたくさん出会って、毎日、休日がなくても出かけるのが嬉し
かったな。その頃の思い出は今も心にたいせつにしまってある。

今日は久しぶりにそんな記憶が蘇る近鉄特急に乗った。三重県の津市に向かうために。

電車に乗るのが大好きな僕は、ぽかぽかとお天気の良い日に窓の外を流れてゆく風景を眺めながら、
ぼんやりとしている時、いちばん心が安らぐ。昔からそうだった。名古屋のライブハウスで歌い始め
た頃、滋賀県から愛知県にJRで通っていた頃も苦痛じゃ無かった。カタコトと揺られながら風景を眺
めつつ過ごす。このままどこまでも行きたくなってしまう。

そんな時の僕の必需品は暖かい缶コーヒーと煙草。それがあれば幸せなんだ。
問題はその煙草なんだけれど、吸えない場所がどんどん増えてゆく。僕は疑問に感じながらも、ひっ
そりと、ひとけの無い狭い喫煙場所を探しては紫の煙りと戯れる。
電車の中で煙草が吸えた時代ははるかな昔。JRも全車両禁煙になり、名古屋近辺の私鉄車両もすっか
り禁煙になってしまった。

そうして、走る車窓の風景を眺めながらゆっくりと紫煙をくゆらすなどどいう贅沢ができなくなった
今、それが許されているのは新幹線と近鉄特急の一部の車両だけになってしまった。みんな細心の注
意をはらって吸っているんだけどね。

仕事で毎週一、二回ずつ横浜に通っていた頃、新幹線は必ず喫煙車両でなくてはいけなかった。もし
も空きがなかったら一本遅らせてでもそれを選んだ。移動中に原稿をかかなくては間に合わない時が
多かったので、車中が仕事場になっていたせいもあるが、静岡を越えるあたりからの風景が僕は好き
で、自分の様々な記憶と窓の外を流れてゆく風景とが、言葉で説明できない感覚でリンクしてくる時
煙草はいつも僕の心の何か得体の知れない記憶を刺激してくれた。僕は毎週、その瞬間に逢いたくて
喫煙車両を選んだ。

今日も名古屋から津に出かける事になったので、喫煙車の指定切符を買いホームに降りた。
僕の乗る電車はすでにホームに入っていて、思いのほか車両が空いているのに驚いた。人がまばらな
電車の中を眺めながら自分の乗る最後尾の車両に乗り込んだ。
驚いた。
ほぼ満席。最近では一本の電車に一台しか喫煙車両がなくなった事も知らなかった。僕が乗り込んだ
車両の扉が開くと同時にもうもうと立ちこめる煙と鼻につく匂い。嫌な世界だった。まるで、穴蔵の
中に閉じ込められた小動物が寄り集まり、ひとときの快楽をむさぼっているような印象だった。
僕もその中のひとりになるのだな、と思いながら自分の席に着き煙草に火をつけた。

考えた。
おそらく、嫌煙家の人々はこの車両の扉が開いた瞬間に、先程、僕が見た風景や匂いを体験したら、
ものすごい嫌悪感に襲われるのだろうナ・・・。ほら、やっぱり、タバコというものは、こんなにも
不潔で汚らしくて惨めたらしくて・・・とても同じ生き物とは思えない、などと。
でも、そんな風に僕たちが見えてしまうのは、僕たちがおとなしく閉じ込められたからだろう。
僕たちが、それを嫌う人たちに迷惑をかけないように、
寄り集まってひそかに行動しているからだろう。
「ケムリ」という、たまたまどこまでも拡散してしまうものに魅了されてしまった僕たちが、その存
在を愛しながらも、できる限り人に影響を与えないように。
与えられ、許された場所を探し、素直に従う事により結果的に同じ嗜好の人間があつまってしまう。そ
の場所を見て、さらに汚らわしさを感じる人がいるとしたら、それは救いのない人かも知れない。
最初から、差別がしたかっただけの人なのかもしれない。

僕の心にとって紫色した煙は、とても大切なものだ。

今日、津市に行って御会いした人も喫煙家だった。会って車に乗せてもらったら、すぐに「煙草、いい
ですか?」と聞かれた。相手に問う。そういうあたりまえの事ができる人には、煙草を吸う場所が与え
られたものではなくとも、自分で判断できると信じる。

今月の初め、津にあるお店「ライブ・パブ・マリポサ」という場所で歌いませんか、というお話を戴い
た。一度、お話をうかがいに参ります、と御返事をさせて戴いたまま、仕事が詰まり詰まりになり今日
になってしまった。今後の自分の予定を考えると、今日しかない、と判断して。急遽決まった予定だっ
た。

僕とその人は様々な話をした。
音楽の話にとどまらず話題は飛び、過去から未来へお互いの体験や考え、嗜好や趣味にいたるまで。
音楽というひとつの共通点でおつきあいさせて戴けるという事は、僕にとってその人の生きざまと接す
る事だと感じている。

満たされた時間が静かに過ぎて行く中、つねに僕たちの真ん中に位置した灰皿には
紫の煙がやわらかく揺らいでいた。

2004.02.27
[27日19:57 記]

■王子担当
 ルイ王子

Fri.

連載童話〜ルイ王子、ひとりで起きる〜


ここは・・・・・・えっと・・・ちょっと、待ってね。
ただいまあ〜。このお話の設定がどういう場所だったか、過去の日記に行って調べてきたの。
そうしたら、まだ場所は設定されていなかったという事さ。めでたしめでたし・・・。




・・・・い、いかん。終わってしまった。
もういちど、気を取り直して・・・。


ここは「ルイルイワールド」適当な名前に思われがちな屈辱感と戦い続けてきた国です。
気の遠くなる程の長い時の流れの中、この国をおさめて来たギンコ王家。 そこにひとりの美しい王子が
おりました。その名をルイ王子。生まれた時から一度も働いた事のない彼は、いつもいつもいちごさん
におこられて・・・まったく間違えました。・・・働いた事のない彼は、自分の身の回りの事でさえ、
まわりの人間が手を貸してくれるので、努力というものを知りませんでした。

さて、今朝もすがすがしい朝です。
小鳥は歌い、希望に燃えた王国の住人たちの心も歌い、愛しあう恋人たちの唇も歌い、もん太郎さんも
歌っておりました。
そんな平和な朝の光の中で、ルイ王子は目覚めました。
優しい天使の翼の羽毛をあつめ作られたようなベッドの中で、王子はじっと待ち続けておりました。
彼が目覚めた時を見計らって従者たちがベッドから起こしに来てくれるのが、毎朝の日課になっていた
からです。でも、どうした事か、今朝は待てども待てども誰もやって来る気配がありません。

不思議な事もあるものだ。王子は物憂げな瞳で呟きました。
今日は何か特別な日であったかしら・・・。そう思い当たるふしは何もありません。
待ち疲れた王子は、か細く透き通るように白い腕を伸ばし、しなやかな仕種でベッドの近くのテーブル
に乗ったベルのボタンを押しました。すぐさま、元気なデニーズの店員さんがやってきました。今日の
おすすめランチの説明を始めましたが間違いなので、丁寧にお断りして帰って戴きました。

ルイ王子は大変な事に気が付きました。
このまま・・・今日は起きあがれないかも知れない。
彼のそよ風にさえ震えるカスミ草の花のような心は、ベッドから一日中起きあがれなくなるかも知れな
いという想像におののき始めました。
彼はもう一度、テーブルの上のボタンを押しました。
今度はファミレス用と間違えないように・・・慎重に。
「ヘェ〜へェ〜・・・」と何度も声がして、思わず王子は「二十ヘェ〜」も入れてしまいました。

王子は焦っていたのです。
仕方なく王子は次の手を考えました。
王子は自分が不思議なアイテムを持っていたのを思い出しました。魔法のランプです。
ルイ王子の事を御主人様とあがめるランプの精を呼び出して、体を起こしてもらおうと思いました。
ランプはすぐに見つかりましたが、王子の手の届く範囲から僅かに遠くにありました。
あと二十五センチ、腕が長かったら・・・王子は考えました。不便だったろうなア・・・。

仕方ないので誰かにランプを取ってもらうか、あるいはほんの少しこちらに位 置をずらしてもらうしか
方法はありません。賢明な王子は思い付きました。そうだ!こういうときこそ、ランプの精にお願いしよう。
あまりにベタなネタなので恥ずかしかった王子でした。次にすごい事を考えてみました。片腕が二十五
センチ長いと言う事は両方あわせて五十センチも長いんだなア、と。・・・状況は変わりませんでした。

ここで王子は完璧な方法を思い付きました。デニーズの店員さんです。先程の店員さんを呼び出して、
ランプをベッドまで運んでもらおう。これはいい思いつきでした。すぐさまテーブルのボタンを押しま
した。焦っていた王子はいつの間にかテーマが変わっていた次のトリビアに再び「二十ヘェ〜」を入れ
てしまいました。

王子は疲れ果ててしまいました。そして硝子のような悲しみを抱えたまま涙を流しはじめました。
その時です、扉を誰かがノックして部屋に入ってきました。
それは女王様。彼にとって優しい優しいお母さまです。
王子は今まで感じていた孤独感から一気に解放され、思わず優しい母親の胸に飛び込みました。
母親の元に駆け寄り、名前を何度も呼びながら・・・。

女王様はおっしゃいました。何を泣いていたの?
王子はベッドから起きあがれない悲しみを伝えました。大粒の涙が頬をつたい、自分の足下に落ちた時
彼は気がつきました。自分の足で母親の前に立っている姿に。ベッドから起き上がって・・・。

何と感動的なお話でしょう。
王子はほんの少しだけ大人になり、自分には無限の力があることに気が付いたのでした。めでたしめでたし。

<教訓>
1. 「二十ヘェ〜」 は多すぎる。
2. ファミレスの店員さんが頼んだ食事を持って来る時「シェフのおすすめマディラシチューハンバー
  グランチになりま〜す!」とか言うのだが、今までに、目の前で「ハンバーグランチ」に変身して
  くれた記憶がない。あれは、嘘だと思う。

2004.02.28
[28日13:26 記]













[29日05:42 記]
■音楽担当
 rui★ginko
Sat.

今日の御言葉 春・・・そこに。

Hey! 元気かい!
今日のrui★ginkoのスケジュールは、
もうすぐ栄におでかけ。
お世話になってるイベント会社で資料の受け渡しと、今後のお話。 進行中のデザインのお話も出るかしら。
その後、一度、事務所に戻って来て、できれば製作中の仕事の作業。 メール連絡何本か。
後、雑用で銀行に行ったりなんだかんだ。

そして夜は「照和伝説NAGOYA」でLIVE。 今夜は久しぶりに会うメンバーが多いので楽しみ〜!
きっと楽しい夜になるよ!

*****
なかなか連絡を戴いて御返事ができないのが気掛かり。 許してね。 頑張っていこうね!



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今夜は二本。    


「照和伝説NAGOYA」にてLIVE。今夜はギリギリンコだった。
七時から始まる予定なのに七時前にまだ、照伝から遠く離れた矢場町にいた。仕事でぎりぎり。
ひとまず、タクシーで走ってPARCOに寄り、不足しているギターの三弦を大量 に買い、そのまま地下鉄
に飛び乗った。高畑駅でジョーさんと落ち合ってタクシーに。照伝についたのは七時半になっちゃった。

今夜は久しぶりに会うミュージシャンが多くて楽しみにしてたのに。早く落着いてみんなの音楽を聴き
たい。でも、弦も張り替えていない状態だったんだ。う〜ん。
客席には珍しく嫁のいちごさんと息子が来てくれている。イベント会社でお世話になっているSさんと
K林さんも来てくれた。そして他にもたくさんの嬉しい顔が一杯。しっかりとステージを努めます。心
が引き締まったが、何はともあれまず、今夜の目標は弦を切らない事だった。

最近、不思議な事にLIVEのステージの途中で弦がよく切れる。
いや、よく切れるという程度じゃない、必ず切れる。
「これはどうして?」 僕は以前、いちごさんに聞いてみた。
「下手なんじゃない?」きょとんとした感じの純粋なひとことで済んだ。まったく小気味良い会話だった。

今から一月程前、一回のステージで四本の弦が切れた事があった。それ以来である。弦が毎回必ず切れる
ステージが続くようになった。その時の四本の内、三本は最後の曲でぶちぶちと切れて行った。僕は三味
線弾きになったけれど歌い続けた。

その翌週、確か二本切れた。その翌週、一本切れ、張り替えてから二本、合計三本切れた。この時は、
一番太い六弦が切れてやっかいだった。さらにその翌週、二本。・・・と続き、今夜は二本。ラストの
曲にからんで三弦(ほうら、やっぱり買っておいて良かった〜)と四弦。楽屋に戻った僕は切れた弦が
びろ〜んとぶら下がった状態のギターを片手に恥ずかしかった。

客席に戻ったら、出演者の愛子ちゃんが「琵琶のような音がしていた」と感想を述べてくれた。嬉しか
った。今夜は琵琶法師になれた気分。いいね。

まこっちゃんがギターをあんなに激しく弾くのに、一本も切れないのは何故?弦の太さも一緒、ミディ
アムなのに・・・。やはりテクニックか・・・・。

そっか〜、やはりもっと上手くならなくてはいけないのだ。
ひとまず、来週のrui★ginkoのステージの目標は、弦を一本も切らない事。
命をかけます!

2004.02.29
[29日05:59 記]

Tue.

今日の御言葉 今日は雨かな?

いつもはイベントのお仕事であたふたと準備をしている時間。
今日はお休みだからちょっぴり安らいでいる心。 いま、広告の仕事をしているよ。

昨夜は「照伝LIVE」
たくさんの人と会えて嬉しい時間だった。
Sさんのお車で家まで送ってもらった。 LIVEに来てくれていた、いちごさんと息子は、
武笠くんに送っ
てもらって後から帰って来た。 僕は携帯電話と自分の歌詞カードやLIVE用小物セットをすべて照和の
楽屋に忘れて来ていた。 物忘れが激しくなった自分が情けない。 でもいいや。 別にたいした事じゃ
ない。

さて、今日は徹夜で朝を迎える。 仕事が詰まっているから仕方ない。
まわりの人のおかげで自分の思う通りに生きさせてもらっている今、
やはり、僕は幸せ者だ。
今日はみなさんお休みですか? 大切な一日を思いっきり楽しく過ごしていこうね!

     

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