Andalusia
(アンダルシア)
我が心の故郷アンダルシア ..................rui★ginko(アンダルシア研究家・歌手)
アンダルシア・・・なんて素敵な響きだろう。
この名を口にする時、私は子供時代を過ごしたあの懐かしく美しい故郷の風を思い出す。
私はスペインの生まれである。父方がスペイン人、母方はフランス人である。
幼い頃、私は地中海沿岸の風光明美な白と青の街で生まれた。
これから私の故郷アンダルシアに、皆様をおつれしようと思う。
アンダルシアはスペインの南部、地中海沿岸からコルドバまでの地方をいう。
アルメリア、カディス、コルドバ、グラナダ、ウエルバ、ハエン、マラガ、セビリヤ、の
8つの県から成り立ち面積87.268Iの平野と山脈からなる土地である。
とにかく暑い。マンホールの蓋にに卵を割ると目玉
焼きがすぐできる。
お好み焼き屋さんはこの地方のマンホール沿いにずらりと軒を列ねる。
広島焼きや明石焼きも同様にマンホールを奪い合う。
たこ焼きの場合は上手い具合にくぼみをつけた蓋に出会わなくてはならないため、
事業のスペイン南部方面進出が難航していると聞いた。
疑り深い方の為に、たこ焼き屋の御主人のインタビューを掲載する。
「さっぱ、ワヤですわ〜、ホンマでっせ」
切羽詰まったコメントである。その迫力にインタビューする私も危険すら感じた。
夏にはほとんど降水量がない。
これは地中海性気候と言われ年間を通じて晴天率が非常に高い気候である。
しかし、日本とは違い、暑くても湿度が非常に低いため汗はかかない。
ただ、日中の炎天下を歩くと倒れる。
あまりに倒れる人が多く、暑気の和らぐ夕方ぐらいにみんな気が着き起き上がってくるので、
他の土地からここを訪れた人はみんな、ああ、これは昼寝をしているのだな、と思い込んだ。
シエスタである。
本当はみんな気を失っているのだとは、いまさら言えなくてそのままにしてある。
それほど暑い地方である。
Sobre la marcha(ソブレ ラ マルチャ)
私がよく人に信頼できない人間、いい加減な男、
胡散臭い詐欺師、唾棄すべき獣(ここまでは言われていない!)・・・と、
まあ親しみを込めてよばれるのも、結構物事にこだわらない性格だからである。
予定をたてる事を嫌い、縛られる事を拒み、何か近い将来きめなくてはならない局面
に立たされたら、
こう言うのである。Sobre la marcha。
そうだねえ、まあ今聞かれても明日の私の気持ちなんて解んないし・・・またその時に
その状況の中で考えるよ。おっほっほ・・・。
しかし、最近になって思うところがある。アンダルシアの人びとのおおらかな気性を、
私はどうやら勘違いして性格に刻み込んでしまったのかも知れない。最近ではそう思う。
友達が少なくなった最近は特に。
「どつかれてアンダルシア 」という映画が有る。
しばらく前にケーブルテレビでこの映画を放映していた。
この題名には驚いた。何かの冗談かと思った。しかし本気だった。
1999年の作品で監督はアレックス・デ・ラ・イグレシア。
サンティアゴ・セグラとエル・グラン・ワイオミングの主演のどつき漫才の物語である。
題名インパクト世界一の栄冠をruiが与えた。
さて、これだけアンダルシアについて語ってきたら、
もうみなさんはすっかりアンダルシア通になったと思う。もうそろそろやめにしようか・・・
忙しくなってきたし・・・・・・えっ?・・・・・・・まだ、聞きたい?そ・・・そうか・・・。
え〜と、これは絶対に内緒にしておいて欲しいのだが
・・・実はフラメンコは私が開発した。
子供のころセビージャに住んでいた私は、両手にビスケットを二枚ずつ持って遊んでいた。
その時、運命の悪戯で片手のビスケットが地面に落ちてしまったのだ。
私は辛かった。せっかく三時のおやつとして楽しみにしていたのに・・・。
けれど我慢強い感心な子供だった私は泣きたい気持ちをじっと堪えた。
落としてしまった悔しさに涙は流しはしなかったものの、両足が思わず地団駄を踏んだ。
とてつもなく美しいステップで。私の感情を適格に表現していた。
情熱の嵐のように私のおやつに対する愛情がほとばしりそれは華麗な乱舞となった。
もう片方の手にした二枚のビスケットは汗にしめって親指と人さし指にくっつき、
悔しがって握りしめたり開いたりする掌の動きにあわせて、絶妙なリズムを刻んだ。
フラメンコの誕生である!
・・・・・・ここらで、もうそろそろ、いいのではないかな? ・・・・まだ?
私の言葉は普段は日本語の関西なまりである。
しかし真実の私はバリバリのアンダルーである。
フランス語も得意だがアンダルシア訛りが非常に愛らしいと言われる。
カンガルーの場合は非常に勇ましい。ボクシンググローブをつけて戦っている姿を見た事がある。
サンダルーも普段はよく使用する。近くのスーパーに行く時は気軽で良い。
パンダルーはパンダカラーのサンダルーの事である。
ランスルーはカメリハ。
マンスリーはカレンダー。便利である。
こんな情報まで伝えてしまって良かったのだろうか?
これもすべて大嶋氏の・・・いや、アンダルシアを知りたいと願う方達の為に良かったのだ。
もう、充分解られた事だと思・・・・・・まだ?で、では・・・・・・えっと。
お、そうそう!私は闘牛士として一世を風靡した事が有る。とにかく活躍した。以上。
・・・・・・・・・・・・ダメ?・・・
そうだ、それから、お祭りが得意である。
誰がって、私がである。
セビージャの春祭りはスペイン3大祭りの一つとして一週間に渡って行われる。
郡上踊りみたいなものである。
みんな楽しむ事が大好きなアンダルシアの人たちは、飲み、喰い、踊り、大いに楽しむのである。
そして開き直った訳では無いがアルハンブラ宮殿は
私がグラナダの町をゆったりと眺めて暮らしたいと、パパに言ったら
ガウディに頼んで造ってくれた。え?何か違う?気のせいだよ。
名曲「アルハンブラの想い出」はrui★ginkoが中学生の頃に
ナルシソ・イエペス氏の演奏を聴いて、ギターを手にする切っ掛けになった大きな曲である。
この曲を、・・・・・・聴きたいなあ大嶋さん。ふふふ・・・・・・。