この日記は、
才能もないまま様々な世界で遊んでいる僕が時々書く記録です。
執筆は
演劇関係役者担当■涙 銀子
作家・演出担当■るいぎんこ
音楽担当■rui★ginko.
広告業界担当■ルイギンコ
イベント業界担当■吉田さん
その他、挙動不審な人物たちがお送りする
何ら意味のない世界です。
不定期更新か三日坊主。そこんとこヨロシク!


2006年 神無月

●七変化日記● 10月09日分 〜 「休息」 〜 (10日00:25更新)
音楽担当■rui★ginko

久しぶりに更新。一月間、この日記が更新できなかった。 なんだろ。この毎日は。
とくに最近10日間ほどは、かなり参っていた気もする。 記憶があやふやな部分もあるし。

昨日、今日と世間は連休らしい。
僕は先週の生放送が終わってから締め切りをいっぱい抱えているのに 仕事が遅々として捗らなかった。
焦ることは意味がないので自分を見つめ続けたり。 この二日間は仕事をしていてもすぐに眠くなる。
深いところで疲労がたまっている感じ。 ストレスなのか?本当にストレスなのか?と能天気な自分に問いかけ続けた。
まだまだ仕事は山積み。いつになったら終わるのか予想もつかないので、分割睡眠を心掛ける。
疲れは出し切ってしまうに限る。
考えたら疲れを出し切ろうと試みることができるだけでも、以前より少しは余裕が出て来たのかも知れない。

明日からはまた世間も動き出す。 様々な意味のカウントダウンが僕の耳に届く。


●七変化日記● 10月10日分 〜 「メディアの休日」 〜 (11日14:38更新)
その他担当■ルイギン

この日記を書いているのは11日だから昨夜か。
中日ドラゴンズが二年ぶりの優勝。 とても良い試合だったのが伝わってくる。
俺はドラゴンズの熱烈なファンというわけじゃないんだがね。朝刊の落合監督の涙に感動してしまった。
クールな印象の裏に垣間見えた心情が嬉しい。

に、してもTV中継がなかったのはいろいろ考えさせてくれるよなア。
メディアが本当には視聴者の希望に応えられないカタチであることが解る。
あくまでも組織でありマスコミだから即時性をうたってはいてもアドリブはきかないということだ。
でも、その癖、バラエティなんぞは簡単にすっ飛ばし、野球放送延長したりして芸人の怒りを買ったりもする。 俺は芸人の言い分が正しいと思うけどね。

視聴率と放送内容のクオリティとの関係性が だんだん希薄になっていて、それは我々視聴者の責任でもあるのだけどさ。

北朝鮮が核実験を行った。
ちょうどすべての朝刊が全国一律休刊日。
ニュースは号外で流れたものの、これだけ大きな世界規模の出来事にタイムラグが生まれる事に対して報道の現場はどんな気持ちだったろう。
メディアは放送も通信も何を目指して行けばいいんだろう。
俺たちはメディアに何を求めて行けばいいんだろう。
うすっぺらい娯楽や興味本位の覗き見だけじゃない何かが そこに存在するはずだ。




●七変化日記● 10月11日分 〜 記憶の彼方の出来事・1 〜 (14日02:07更新)
音楽担当■rui★ginko

ほら、もう忘れてしまった。
二、三日前の日記を書こうとするだけで先史時代の記憶を呼び覚ますほどのエネルギーが必要となる。 何、してたんだっけ?11日って。

あ、そうそう、今池の「HUCK FINN FACTORY」でのLIVEだ。
「rui★ginko&friends LIVE vol.60」
おっ!もうこのLIVEも60回目を迎えさせてもらったんだね。 す、すげ〜。 皆さんのおかげでこんなに続けさせてもらえたんだネ。感謝。

キムラ・ブラザーズのお二人とマーシー田中氏をゲストに迎え、ほのぼのとしたLIVEイベントは終わった。
ここのイベントはすごく暖かい。 これからももっともっと大切にして続けて行きたいな。

次回は10月26日(水)
この夜は東京からニューアルバムを引っさげて 「小蘭syaoran」ちゃんのご登場!
彼女のスペシャルステージも聴けますよ〜!来てね!



●七変化日記● 10月12日分 〜 記憶の彼方の出来事・2 〜 (14日02:20更新)
音楽担当■rui★ginko

で、今日は何だっヶ?
本当の事を言うと、毎日、記憶がないのは、今度の日曜日に本番があるイベントのキャクターショーの台本と取り組んでいる日々が続いているからなんだけど。
それが、全然、書けなくて毎日、現実の中に生きていない感覚。
ちなみに、この日記を書いている現時点。14日の午前2:22現在。明日の本番の台本がまだ、一行も書けていない。

だったら、七変化日記なんて書いていないで仕事の台本を書けよ。 と密かにつっこみながら、こちらの日記も大事だよね。
って、ことで、昨夜の今池のLIVEも、今夜のweb-TVの生放送も、そのお仕事の前後はギリギリまでず〜〜〜〜っと自宅で缶 詰。
いや、そうでもないか?あれ?解らない? まあ、いいや。

*****
ってことで今夜はweb-TV生放送。
あと、この番組も3回を残すところとなって感無量。
今夜のゲストコーナーは番組のお客さまたち。
あたたかい書き込みで番組を盛り上げていただいた。

もう、これ以上、何もいらないな。僕。 ありがとう。



●七変化日記● 10月13日分 〜 記憶の彼方の出来事・3 〜 (14日02:30更新)
音楽担当■rui★ginko

で、やっと昨日の日記となりました。
が、台本の書けない僕は同じく苦しんだまま。
ストレスから眠くなったりして、知らずに寝ていて すっごく恐い夢を見て(今夜は日本刀を振り回す子供だった) うなされて起きたりして。

あ、でも、今、苦しんでいるのが「こどもまつり」の台本だから恐い子供が夢に出て来たのかと、今、気がついたりして。
でも、イベント会場の子供たちはみんなすっごくイイ子ばっかり。
こんな夢を見た僕を許してね。ごめんなさい。と、とにかく。台本を書く!


●七変化日記● 10月14日分 〜 未来の記憶の出来事 〜 (14日02:37更新)
音楽担当■rui★ginko

で、まだ今日は始まったばかりだけれど、ついでに今日の日記も書いておこう。
どうせ、こんなに締め切りに追われてるのだもの。 今夜は必死で、日記を書く時間がない気がするから。

え〜と、今日はイベントの前日。
とてもすばらしい台本が完成しました。 めでたしめでたし。

明日の子供たち、楽しみに待っていてくれよな〜。


●七変化日記● 10月15日〜25日分 〜 また書きに来る! 〜 (25日02:40更新)
音楽担当■rui★ginko

この10日間、本当にいろんな人と出会い、いろんな出来事に遭遇して、いろんなパワーをいただいた。
まだまだ今週末まではギュウギュウな毎日だから それが終わったらこの何日かの日記を 書きにくるね! もう少し待っててね!



●七変化日記● 10月15日分 〜 ちくさくこどもまつり 〜 (30日01:02更新)
音楽担当■rui★ginko

ちっす!
ルイギン元気です!

やって来ました!今だかつてない二週間前の日記を書く初の試み。・・・・・・・しっかり忘れてる。

とにかく二週間前のこの日15日はハードスケジュールだったんだよね。
毎年、恒例で劇団員の「でび」と一緒にお世話になってるイベント「ちくさくこどもまつり2006」
この数年、芝居の活動は休憩中だが、年に一度のこのイベントで、まるで七夕のようにキャラクターに入ってくれる劇団員と顔をあわせるイベント。
今年も前日のこの日記を読んでいただくとおわかりのように、すっかりギリギリパニック状態であるところも例年通 り予定通りのイベント前日となっていたんだね。
才能がなくて台本が書けない。なら、やめりゃあいいものを、続け続けて今年で9回目。

でも、何とか無事、本番を終えました。
台本があがったのは前日の夜。台本とは言ってもほとんど芝居で言うところの「口立て(くちだて)状態」
つまり内容を互いに把握してステージ上でどんどん進行して行くお芝居形態。
これはやはり、長い間、一緒にやってきた相手とでなきゃできない。

数年前に仲良くしていただいていた大衆演劇の役者さんに聞いた言葉がある。
大衆演劇はほとんどが口立て芝居。台詞はそれぞれの役者が永年、体で覚えて来た台詞をくり出しながら舞台上で相手役の役者とからみつつ芝居を進行させる。
一ヶ月の公演の期間、毎日、演目が変わり、しかも二本ずつ舞台に載せる。
つまり毎日、新しい芝居を二本づつ演じてゆくのだ。
前日の芝居が終わると次の日の芝居の稽古。
僕はある日、その役者さんに名古屋を案内する約束があったので稽古中の芝居小屋を訪れた。
すると、稽古は今から始まる、という。うわあ〜、これは迷惑をかけちゃうな、と思って出直そうとした僕に、その役者さんは答えた。
「稽古、すぐに終わりますから少し待っててください」
「だって、新しい芝居二本立てでしょ?」
「ええ、すぐです」

近くの喫茶店で待つこと20分。その役者さんがそれまで努めていた舞台のメイクも綺麗に落として現れたのでびっくりした。
「も、もう稽古、終わったんですか?」一本1時間以上かかる芝居が二本だ。無理に決まってる。
「ええ、終わりました」
「どういう事ですか?」
「立ち回りのあわせだけですから」

何と、明日の芝居の稽古とは立ち回りのシーンの絡みだけで大丈夫だというのだ。
話を詳しく聞かせてもらうと、立ち回りの段取りだけはしっかり押さえておき、芝居の部分はストーリーがすでに数百本頭に全員が入っている。
それぞれの過去からの体験によって蓄積された出し物の中の名台詞を駆使して相手役と進行してゆくのだそうだ。
でも、それは決してアドリブというようなその場しのぎのものでは当然ない。

僕達がやってきた芝居は大体一本が90分から120分程度の長さ。
その稽古に3ヶ月はかける。
僕はその役者さんに失礼とは思いつつも思わず聞かずにはいられなかった。
「そうして立つ舞台って、恐くはありませんか?」
そうしたらその人は事も無げに言ってのけた。

「舞台に出ちゃえば何とかなりますよ」

それ以来、役者としての僕の何かが少しだけ変わった。
今でも、舞台はとても恐い空間だし歌うステージも自分と戦う場所となっている。
でも、その役者さんのおかげで何かが変わった僕の一部は今でも僕を支えてくれている。


今回のイベントでもストーリーだけはしっかり押さえ小道具やヤマ場となるトリックやネタはしっかりと作り込んで向かう。
大切なものはいつも妥協できない場所にある。あとは「でび」と電話で打ち合わせ。いざ、本番!

こんな状況で向かえた本番だったのに、ステージは50分間の大作になりました。
イベントの時間が「巻き」で進行していたので、時間がたっぷりあったのです。
子供たちも大人の方たちも巻き込んで明るく楽しく過ごせたので大満足!

すっげ〜長い日記を書いちゃった。これじゃいつになったら今日の日記にたどりつくやら。
今夜はこの辺で。


●七変化日記● 10月16日分 〜 歌うたいの夜はまだ遠い 〜 (31日00:15更新)
音楽担当■rui★ginko

昨夜の日記では15日の出来事の半分 昼間のイベント「ちくさくこどもまつり」の事しか書けなかったね。
でも、いいのだこれで。 一日いちにちを密度濃く生かせてもらっているという事だから、幸せということなんだろう。
で、今日はその続きで同じく15日のイベントが終わった夜の出来事を、翌日の日記としてかくよ! これじゃ、日記じゃないよっ!

と、いうわけで午後3時にイベントが無事終了し、名古屋市千種区の平和公園から僕と劇団員の「でび」は会場の後片付けもそこそこに帰り支度を始めた。
が、前日ほとんど眠っていない僕の体はもう使い物にならなくなっていた。
帰りに出逢って手を振ってくれる子供たちに笑顔を見せてはいるものの、もうヨボヨボだった。
ひとまず、荷物を積み込んで彼女の車で会場を後にしたが、この後、名古屋駅の近くで開催されているLIVEに出演することになっていた僕は
彼女に自宅の前でおろしてもらい、イベントで使った道具やキャラ本体などの大量の荷物を
「倉庫にひとりで入れておいてくださいヨボヨボ」 と頼んですべての肉体労働から自分をひとまず解放した。

自宅に入った途端、もう動けない状態。
これから出演する夜のLIVEへの不安感を覚えた。
なんでこんなに体が動かないかと言うと、普段からMac.の前に座ってばかりいて、マウスより重いものは手にしたことがないからだ。
そんな僕が今日は朝も早くから起きだし、元気のかたまりのような子供たちのエネルギーをいっぱい受け続けたから仕方がない。
ましてキャラショーのMCと言えども肉体の使い方は芝居と同じく、普段使っていない筋肉総動員50分1本勝負だったから筋肉痛がはげしくて動けないんだな。
でも、つい先ほどの疲れが、もうすでに出てくるなんて・・・ムフフ 「なかなかワシも若い肉体ってことかいのうヨボヨボ」と思ったが
そうではなくて徹夜がかなり効いてるだけだった。

ま。そんな風にして朝の市場に水揚げされたマグロほどにしか動けなかった僕は、家にいた息子にたのんで風呂に湯を張り十五分だけ寝さしてくれ と言いつつ、刻一刻と近付いてくる自宅を出なくてはならない時刻におののくのであった。
選択肢はひとつしか持てない。 夜のLIVEを努めるにはしばしの休養が何より必要だったのだ。

うごけない僕はLIVE会場にまだ行くことができなくて、この日記もまだLIVE会場に行きつけない。 明日はきっと「歌うたいの夜」に行くぞ!
(続く)


●七変化日記● 10月17日分 〜 歌うたいの夜がやってきた 〜 (01日02:15更新)
音楽担当■rui★ginko

LIVE会場に行くのにもう三日もかかっている。 一日分の日記を三日分の分量を使ってしかも二週間後に書いている。
何だか知らんがすごい偉業を成しているような気がして来るから不思議だ。

で?僕はどこの時点にいるんだっけ?
えと・・・あ、そうそうまだ家でうだうだしてた場面だ。 さすがに今日は「続く」というわけには行かないから、とっとと書こう。

夜はLIVEに行って歌って帰って来て寝た。

い、いかん、一行で終わってしまった。
いつもこんな風にして遊んでいるから、まともな日記が書けないのだ。 とにかく、家を出てみよう。

しばらく家で休んだおかげで、体調はまずまず。これなら多少暴れても死ぬことはあるまい。
LIVE会場である「劇団翔航群アトリエ・翔UPファクトリィ」に着いたのは午後6時半。 久しぶりに会うメンバーに嬉しくて嬉しくて。
今夜の出演者は、「Black Stone & Pine Book(Arisa & Maff)」 「派°単後(栗林栗子&弥富又八)」「テク太郎」「rui★ginko with JOE♀」
開演時刻になってもまだお客さまが入りきれず、急遽、座席確保に開演が遅れるほどの超満員。 このイベントで過去最高の入場者数を記録したこの夜。
動員したのは「Black Stone & Pine Book」の二人組。 この後、マタハチ君たちがステージを終え、僕の出番となった9時頃には 予想通りまったくいつも通りの程よい客席となり、非常に皆様に落ち着いてお聴き戴けたと、ま、満足している。

が、しかし、嬉しいステージだった。
自分としては声が出なくなり情けない気持ちもよぎったが、どうせちゃんと出ても大した声じゃないから。
それより乾杯をしてくれたMAFFや客席に来て下さっていた、音楽仲間の徳川さん、きむやんさん、マーシー田中さん。
さらにはこの日、京都からお疲れのところを駆け付けてくださったジョーさんのお友達さんたち。 本当に感激の時間をステージ上で感じながらのLIVEだった。ありがとうございました。
終演時間ギリギリの10時までしゃべりまくって、この三日間のイベント「歌うたいの夜」の トリとして歌わせてもらって、無事LIVEは終わった。

終わった後は、客席でみんなでお話。もう、話したい人がいっぱいいて次々と話す。
ふと、見ると柱の影に本番中には気が着かなかったがウチの劇団員「マチャ」がいる。
今日、昼間は「でび」と一緒にイベントの仕事をしたけど、夜のLIVEに、な、何でまた別 の劇団員がいるのかな〜・・・なんて恐る恐る話し掛けてみると、やはり、僕の予感はあたっていた。

実は来年の春に劇団の公演をする話があって、そのための台本を本当はこの八月に完成する予定だった。 それがまだできていないことを憂えた彼女は、はるばるこのLIVE会場までプレッシャーをかけにやってきたのだ。
「今日は、台本を早く書いて下さいね、と言いに来ました」 と彼女は妖しく微笑んだ。・・・う・・・歌っている時に気づかなくて良かったのかもね。
とにかく「10月の末には台本を書き上げます」と約束して彼女やマーシーと雑談・・・ ・・・・・おおっ!この日記を書いている今日は、もうすでに11月1日! 締め切りがついさっき、過ぎてしまったじゃないか!

この日記を劇団員が読まないことを祈りつつ「歌うたいの夜」は楽しく更けてゆく。 は、早く、書かなくちゃ!


●七変化日記● 10月18日分 〜 なんでもない一輪の花 〜 (02日23:57更新)
音楽担当■rui★ginko

この日のスケジュールを見ると仕事場で黙々とプランニングをしてるんだな。
・・・と日記を書くのにもメモを確認しないとわからない自分が情けない。 しかも一日中、缶 詰めだったから何をどうしていたのか、さっぱり記憶に残ってないんだなア。 こういうことも予測して、何でその夜に文章で記録でもしておかなかったんだばかばか。 と、自分につぶやいた後、それなら初めから日記をかけばいいじゃん、と思考した。

この件に関しては大変、深く思考した。 でも、現実は何も変わらなかった。
思考力が2ポイント下がった。
記憶力が4ポイント下がった。
攻撃力が6ポイント下がった。
シラ〜ンプリの呪文を覚えた。
自己逃避の魔法を使えるようになった。

この頃はただひたすらコミュニケーションについて考えていた。
名古屋市内のアミューズメント店鋪のプロモーションの仕事をしている僕は、ビジネスはコミュニケーションだという結論に勝手に達している。
世の中でどんなにビジネスマンへの啓発セミナーが行われても
「私はこうして成り上がりました」的な講演が満員になっても
「こんな風に時代を読むんだゼ」的なHOW TO本が売れに売れても いらない。
経済もビジネスも流通も特別なものではなく
人がいる場所に咲いた花。
潤いがあれば自然に育つよね。


●七変化日記● 10月19日分 〜 音楽の子供たち 〜 (03日14:12更新)
音楽担当■rui★ginko

今夜の番組はスタジオに生ゲストをお迎えする夜だった。
あと二回の放送を残すのみとなったこの番組に、スタジオで生のトークを ゲストの方に聞かせていただけるというのはとても幸せな展開だ。
しかも今夜はすごい顔ぶれ。 元・子供バンドの「湯川トーベン」さんに 元・八事裏山フォークオーケストラの「谷口幸至朗」さん!
さらに、飛び入りスペシャルゲストとして センチメンタルシティロマンスの「中野督夫」さんという目玉 が飛び出そうな豪華版!

子どもの頃から音楽が好きで、ラジオ、テレビの音楽番組を受験勉強の友とし
試験が終わったあとには新しいレコードを買い漁っていた僕にしたらこの方たちはまさに憧れの人。
日本の音楽もようやく自分たちの手で自らのスタイルを形成しはじめた時期があって
その時代があったからこそ今のJ-POPというジャンルがオリジナルな部分を持てたのは確かだと思う。

この方たちは三人とも若いうちにメジャーデビューを果たし
その時代を築き上げてきた人たちばかりだ。
そのような方たちと直接お話をできるなんて・・・と夢見心地でスタジオ入りした僕。

本番の仲良し三人組はまさに「音楽の子ども」であった。
純粋でお茶目で個性もスタイルもそれぞれはっきりしていて
格好よくてシャイで音楽に関してはまっすぐ誠実で。
生まれたばかりの子供が自然にそこにいるだけで まわりの世界を変えるように
この人たちはみんなここにいるだけで
誰かの心を動かし
社会に革命を起こし
時代を創ってきた存在なのだと解る。

そして今もその子供たちは見失うものもないまま
とびきり自由に遊びつづけている。



●七変化日記● 10月20日分 〜 AKI&湯川トーベン 〜 (06日00:07更新)
音楽担当■rui★ginko

昨夜、番組に生ゲストで登場していただいた湯川トーベンさんが出演されるイベント 「AKI絵本発売記念ライブペイントツアー"AKI&湯川トーベン"」を 名古屋市千種区のボトムラインで体験してきた。
トーベンさんとアーティストAKIさんの音楽+ライブペイントのコラボ。
ゲストは昨夜ご登場いただいた「谷口幸至朗」さん。 センチメンタルシティロマンスの「中野督夫」さん。 そしてパーカッショニストの永原元さん。メリケンバンドさんたちの豪華版!

すごい体験をした!と感じたイベント終了後、オーバーヒートぎみの頭を夜風にさらしながら人から放出されるエネルギーの強さについて考えていた。

AKIさんはデザイナー。
彼のデザインしたTシャツを 多くのミュージシャンがステージ衣装として着用している。 そう言えば、昨夜の谷口さんも督夫さんも着てたっけ。
AKIさんと交流のある多くのミュージシャンの中でもトーベンさんはいちばんの仲良し。 ステージ上でのやりとりに客席まで広がってくる暖かさを感じる。

演奏の間に描かれたAKIさんの作品は二点。 次々と重ねられて行く配色にドキドキしながら完成を待ってしまう素敵な作品だった。
谷口さんも格好よかったなア。 たったひとりのステージでギターを弾きはじめた瞬間のオーラがすごかった。
永原元さんのパーカッションのソロステージは呼吸もできないほどに心が釘付けになった。
中野督夫さんのステージはセンチの時とは違う雰囲気。 ものすごく暖かい人柄を感じる楽しさ。
そして湯川トーベンさん。時間が押して一曲だけ。 その一曲が本当にすごかった!何度でも言いたい。すごかった! 元さんのパーカッションとギターの掛け合いで立ちのぼってきたエネルギーは、僕の胸の中で今でも自分のステージで歌う前にそっと思い出しパワーをもらう宝石となった。
そしてAKIさん。今回のイベントのメインである彼の新作絵本「ふしぎな星」を、帰りにロビーで購入した。

その絵本の中では たくさんの心たちの出会って生まれたエネルギーが
ドキドキするような色彩と形をともなって僕達に手を差し伸べてくる。



●七変化日記● 10月21日分 〜 ロメリスタ大嶋芳 登場! 〜 (06日23:45更新)
音楽担当■rui★ginko

人とのつながりは少々の時間の経過なんてモノともせず、しっかりと結ばれているらしい。

二年以上会っていなかったクラシック界のプロギタリスト「大嶋芳」さんと、この10月の初めに名古屋市鶴舞公園奏楽堂「野外特設ステージ」で開催された 「ムーンライトステージ2006」のイベントで再会した。
大嶋氏についてのプロフィールは番組のブログにも書いたが、正統派スペイン・ギターの伝統を受け継ぎ、日本でただ一人 「ロメリスタ」という称号を名乗ることを許されている人物。 合衆国、カリフォルニア州立サン・ディエゴ大学音楽学部演奏科卒業 音楽学士号修得という何だかすごい人。国内外のコンサートで活躍中のギタリストだ。

この人は陽気ないたずらを好むことからrui★ginkoにとっては「天敵」とされていたが、彼にしてみるとルイギンの方が「天敵」だという互いに何の得にもなんない深い関係性を築いて来た素敵な友人だ。

再会の日も、ステージが終わった大嶋氏を楽屋テントにたずねた途端、僕を指差して「あ〜っ!」と叫ぶ。先ほどまでの物静かなギタリストの雰囲気ではない。 しかも、上品な御夫人が大嶋氏の演奏に感動して楽屋を訪ねられ、クラシックについてのお話をしておられる最中なのにもう僕を見つけて「おっ!ショボい男がやってきた!」とはしゃいでる。
そのリアクションに泣ける程、感激した。

その大嶋氏が今日は何と、ぷらすわんに現れたのだ。
この日の模様はブログの方に連載中の「rui★ginkoの夜空に深呼吸 ムーンライト・ステージ編」で書くよ。
ちなみにそのシリーズ12は←こちらから。

あ、そうそう。今度の11月10日に 名古屋市中区の金山南ビル「名古屋ボストン美術館」1Fで
PM6時から 大嶋芳氏のクラシックコンサートが開催される。 この日も今からすっごく楽しみ!



●七変化日記● 10月30日分 〜 10月は黄昏の・・・ 〜 (31日00:47更新)
音楽担当■rui★ginko

ブラッドベリじゃなくても10月になると何となく黄昏れてくる気がする。
そんな思いのままイイ事を思い付いた。
この二週間もおくれている日記は上のような調子で書いていたら、いつまでたっても二週間遅れなのではないかと今さらながら気がつき
「そうだ!二週間前の日記と今日の日記とを二つ書けばいいじゃん!」 てな感じで天才的にひらめいちゃったのだ。
で、今日の出来事は・・・・・・・忘れてる。何があったっけ?

まあ、こういう時は、僕がいつも番組の生放送でつちかって来たあの方法でいけばいいんだ。
番組の冒頭、たいてい僕は話すことを何も考えていなかった。
何しろ10時きっかりに番組タイトルが始まるけど、三分間つづくタイトルの間にトイレに行ったりしてたし。
そこで原稿内容を反芻してたかというとそんなことは一度もなく、それどころか油断してトイレに閉じ込められたりしてたから。
(その模様はブログのこの部分に克明に書いてあります)

まあ、そんな僕だったからいつも当たり障りのない天気の話から始めることが多かった。
「ああ、いいお天気ですな〜」 これじゃ御隠居の話題だと思いつつも。
そして気がつくといつの間にか全然違う方向の話の展開になっていて、我ながら驚いた夜も数えきれないほどある。 そう、ちょうど、この日記のように。

・・・ これは、本当に日記じゃない!とここで改めて、声を大にして言い切れる。 そして、言い切ったあとにも、別に何もやってはこない。

・・・・・・・・で?・・・・・え〜と・・・・。 そう、黄昏だ。
僕はとりわけ夏が好きだが寒くなかったら冬も好きだ。
そしてほんわかと暖かくなってくる春も好きだし、天使につねられたように胸が微かにキュンとする秋も好きだ。

10月の季節になると僕は名古屋に住みはじめたころに、毎日、仕事先のデザイン事務所で仕事を終えたあと所属していた劇団-------北村想さん率いる「T・P・O師★団」の稽古場に向かっていた自分を思い出す。
会社から地下鉄一駅分の距離だけ続く秋の夕暮れの街並を歩いて、その日の稽古に通 う時間が僕にとっては、
過去の記憶の中でいちばんワクワクしていた体験だ。
魅力的な世界が未来に向けて果てなく広がっていて、その中で思いっきり表現をすることが許されている自分に幸せを感じていた。
そんな気持ちと10月の黄昏の街はリンクしているんだ。
だから今でもその季節の風に吹かれるとあの頃の僕に戻れる気がする。
あの頃の僕が今の僕に向かって囁く声が聞こえる気がする。

キミハマダ ドコマデダッテ ユケルト シンジテイルヨ。
ボクト オナジヨウニネ。



●七変化日記● 10月31日分 〜 冬が来る前に 〜 (01日03:20更新)
音楽担当■rui★ginko

「そうかい、それで君は何度も冷蔵庫を開ける癖がついてしまったと言うのかね」
銀子一探偵は僕にそう言って断わりもなく僕の家の冷蔵庫を開けた。
そして 勝手にウーロン茶を取り出して飲みながら 「仕事のプレッシャーからの逃避行動だね」と決めつけた。

んなことは自分でも何となく気がついてるんだよ。
問題はついさっき食べた食事のメニュー、いや、食べたかどうかさえ記憶になく、一日に62回は冷蔵庫を開けてしまうこの癖を何とかしたいのだ。
「僕は探偵であってカウンセラーじゃないからね。ま、仕事を減らすことだね。それじゃ」と帰ってしまった。
ひとりリビングに取り残された僕は、舌打ちしながら不愉快な気分を振り切るようにキッチンの冷蔵庫を開けた。 おお、また、やってる。

そう、ハードワークが続いていたこの一ヶ月間は、本当にプレッシャーとの戦いだったような気がする。
しかし、今週からは違う。ほんの少しだけど気持ちに余裕が生まれて来た気がする。
いつもなら今日---火曜日は番組のビデオ編集に追われている日だ。
先週、その番組も最終回を向かえ終了した今は、寂しいけれどやはり何となく少し自分に余裕ができた気がする。
この隙に今までの遅れを取り戻さなくては、と気分も新たに冷蔵庫を開け コーラを取りだして仕事場に向かった。

そうそう、まずは様々な方への御礼状を書いたり、進行中のプランのまとめをしたり。
そ、そうか!芝居の台本も・・・う、うわあ・・まだ結構、キツいな。
まずひとつひとつ丁寧に進めよう、と心に決め、今日はずっと遅れていたメールをたくさん書いた。
先日の番組に御出演いただいた湯川トーベンさん、谷口幸至朗さん、中野督夫さんへの御礼状に始まり、金曜日にお世話になったLIVE HOUSE [GSP STUDIO]さんや 今年何度もデザイン関係でお世話になったクライアントさんなどなど他いっぱい。
今日こそは書いておかないとまた遅れてしまう。 おかげで書き終わったら少し気が楽になった。 先ほどはトーベンさんからお返事もいただいたし、だんだんイイ気分。

そう、こうして着々と自分が歩んで行けたら。
もともと好きなことだけをやらせてもらっている毎日。 本当ならプレッシャーもストレスもないはずだよな。 と、思いつつ気がつくともう夜中の4時。
明日はプロモーションの仕事のプランをまとめよう。 そうしてもっともっと元気になって。
凍えるような寒い冬が来る前に、まだ暖かい秋の風の中を自由に歩いているような
そんな、 お散歩気分で毎日を生きて行こう。
みんなも幸せにね!



★★★先月の七変化日記はこちら★★★

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