この日記は、
才能もないまま様々な世界で遊んでいる僕が時々書く記録です。
執筆は
演劇関係役者担当■涙 銀子
作家・演出担当■るいぎんこ
音楽担当■rui★ginko.
広告業界担当■ルイギンコ
イベント業界担当■吉田さん
その他、挙動不審な人物たちがお送りする
何ら意味のない世界です。
不定期更新か三日坊主。そこんとこヨロシク!


2006年 葉月

●七変化日記● 08月10日分 〜もう八月?いまさらね。 〜 (10日19:38更新)
音楽担当■rui★ginko

すまん、本当にすまん! ここにくるのは二週間ぶり。日記に書く事がないのではなく
書きたいことがいっぱいありすぎて書いとれなんだわい、フホフホ。
さて、今夜も今からWeb-TV生放送。行ってくる。
お盆に向けて締めきりが過ぎた仕事が攻めてくる。 もう少し、もう少し。
せっかく好きな季節だから思いっきり遊びたい! 失踪したい! でも、勇気がない。 超人のごとく時を駆けるゼ!


●七変化日記● 08月11日分 〜 言語の森は深く広がる 〜 (13日03:33更新)
音楽担当■rui★ginko

図書館に本を返しにゆかねばならない。 返却期限がとっくに過ぎてる。でもあと一冊読めていない。
毎日、時間に追われている状態から逃げられないのが現実なので、本当は本を読む時間はないようだが
これが細かな時間を集めると結構あるんだね。
食事やトイレはもちろん(行儀が悪いけど)前はお風呂の中でも読んだ。
当然、地下鉄やバスの移動時間や打ち合わせの人待ち時は恰好の読書タイムだ。

純粋に本が好き、というのじゃない気が自分ではしている。でも、しょっちゅう綴じられた紙の活字の森に頭を突っ込んでいる事が多い。
仕事がアウトプットするばかりだから、情報をインプットしたいという気持ちもあるけど
大きな動機は「刺激を受けたい」ってことなんだろう。
だから小説ばかりじゃ無くてエッセイでも対談でも研究論文でもなんでも乱読してる。
油断すると没頭してしまうのであぶない。

本を三十分程読むと集中力が高まる。単純な性格だからネ。
番組に向かう移動の時は、どんなに番組の中身が決まっていなくても
原稿を読むより全然関係のないお気に入りの本を読みながら行く。
その方が日常生活で散らばっていた感覚が統一され
番組本番中の無責任意味不明感覚的検索システムのベストコンディションに精神状態をおく事ができるのだ。
いつも原稿は本番の最中に読んでる。

集中って夢中に似ているから、心さえ穏やかであれば自然にそういう状態になれる。
問題は心がいつも穏やかで、というわけにはいかないことだろう。
それを断ち切るために 僕は人様の言語の森を散歩するのだ。


●七変化日記● 08月12日分 〜 雷轟く 〜 (13日03:33更新)
音楽担当■rui★ginko

金曜日深夜から明け方にかけて仕事をしていると、窓の外にストロボが輝いている。
気がつくと雨が降り始めていて遠くから雷がやってきたようだ。
まだまだ眠る事ができない僕は急ぎ足で仕事の世界を駆け巡る。
雷鳴は急速に近付いてきたかと思うと土砂降りの雨に閃光で窓の外が騒がしくなった。

そうこうしているうちにMac.が例によって止まる。
修復までに時間がかかるのでしばらく仕事を休憩して部屋の明かりを消した。
時刻はもう5時半。 空も明るさを増している。

いつごろからか僕は地球の上で生きている事を忘れがちになった。
小さな頃は雷が鳴る雨の中をずぶぬれになりながら
マッハのスピードで家に走った記憶や、遠くの空に走る稲妻の輝きに見とれた記憶。
徐々に近付いてくる雷鳴に恐怖と好奇心の入り交じった気持ちで息を詰めていた記憶 などが鮮明にあって
刻々と姿を変える空は僕にとって、すごく身近にあった。

明かりをすべて消した部屋の中で窓から切り込む稲妻の輝きに息を密めながら
僕があの頃見つめていた世界に戻れそうな気が ほんの少しだけした。



●七変化日記● 08月30日分 〜 今池の街を歩けばミュージシャン 〜 (31日02:36更新)
音楽担当■rui★ginko

ほら、もう8月も終わり。夏休みももう終わりだね。
ずっと仕事のデジタル環境を作りつつ製作活動をするために、仕事場を二歩半ほどしか出なかった日々。
(本当はイベントのMCや番組や打ち合わせがあって、もう何歩かは歩いたような気がしているけど)

8月ももう終わりかとしみじみ思う今夜は、ひさしぶりに今池「HUCK FINN FACTORY」でLIVEがあった。
ひさしぶりに出かけた音楽の空間。 いるじゃないかミュージシャンが。
お店に入るともうすでに「キムラブラザーズ」のらうむさんの笑顔。
実はらうむさんも僕と同じく業界人。 夏のイベントの時期は仕事が立て込んで音楽をしばらく休んでいた。
今夜は本当にひさしぶりに彼の歌が聴ける。 しばらく二人で歓談。
「龍邦さんはもう東京に引っ越したから、このイベントに参加できないね」などど。

そこに「キムブラ」の相方「きむやん」登場。
さらには「ジョー」さんもやってきて、ひさしぶりの音楽空間は息を吹き返したのでした。

今池の「HUCK FINN FACTORY」のすぐ近く「パラダイス・カフェ」というお店では
「JJ山下」さんのイベント「JJナイト」が開かれていて、今夜のゲストは「ケニー井上」さんと「ウエルカム・バック」
さかうえけんいち、江口晶、石浦雄二の三氏と藤原シゲトシPA。マーシー田中カメラマンと
何だかすごく贅沢なメンツがそろったイベントをやってる。

そうこうしていると「さかうえ」氏から電話。 何だかみんな今池に集まってLIVEをやっていると思うとワクワク。
何と、あちらにはペケこと「いとうたかお」氏も来ているそうな。
LIVE終了後は、シメキリを抱えた僕。 すぐさま家に帰る予定だが、その前に明日の番組のことで 「いとうたかお」氏と少し打ち合わせ。
11時過ぎに「パラカフェ」に着くと、ちょうどLIVE終了後のホットな雰囲気。
お店の出口でペケ氏をつかまえ五分のミーティング。
さかうえ氏を見つけ二分の打ち合わせ。
江口氏を見つけて一分の交渉。
石浦氏をみかけ愛のウィンク。
藤原氏をみつけたけど忙しそうなのでそのまま。
山下氏とは遠く目で挨拶。
田中氏とは一瞬見つめあっただけ
という時間を過ごし計15分ほどのミュージシャンの皆さんとの時間を終え
一路、明日の番組宣伝用のチラシをもらいにシネマテークへ。

終電まぎわに地下鉄に向かおうとしたら今池の交差点で、この16日に東京に引っ越したとは言いながら
その後、5日間は顔を合わせている「龍邦」氏が歩いてくるじゃないか。 なんで今頃、名古屋におるんじゃ。
「早よ、東京に帰らんかい」と言いつつ立ち話。
今日は春日井市で「龍邦」氏のLIVEがあったそうな。 たっちゃんよ、もう東京に行かんでいいから。名古屋におりんさい。
と、お互いに時間はギリギリ。
すぐさま別れて地下鉄にのろうとしたら 隣に「JJ山下」氏が笑ってた。

ものすご〜くたくさんのミュージシャンにあった今池の街。
やっぱ、たまには外に出かけないといかんね。

また、明日。番組で逢いましょう!

●七変化日記● 08月31日分 〜 覚えられやすい体質 〜 (01日02:17更新)
音楽担当■rui★ginko

コンビニで買い物をしようとレジに行ったら店員さんの可愛い男の子が何やら話しかけてきた。
僕があわてて聴いていたmp3をはずし改めて話してもらうと 「よくあのお店に来られますよね」 と言われた。
彼は、そのコンビニと僕がよく行くMストアの両方で働いているらしく、僕をよくMストアで見かけるというお話だった。
人と出会うのは好きな方で、気さくなイイ感じの青年だったから、少しだけレジをはさんでお話をした。
話を聞くと 僕は彼に東山〜本山近辺でよく発見されているらしい。 う〜む、恥ずかしいことである。
今夜も番組が終わって帰り道、彼とあった。 もうトモダチである。

僕は彼に限らず、結構、人に覚えられやすいみたいだ。
僕は極めて地味だ。 なのに、とくに僕が住んでいる千種区東山近辺では よく知らない人に声をかけられる。
悪いことはできない。 ズボンのファスナーを閉め忘れて歩いたりもできない。

声をかけられるのには理由があって 別に僕が有名だとかそういうのじゃない。
近辺のイベントのMCの仕事をしていることが多く、また、子供向けのイベントであることが多いので
金髪ではあっても気楽に声がかけやすいイメージなのかも知れない。 と、自分では分析している。

毎年、秋にある「ちくさくこどもまつり」というイベントでは 4000人ぐらいのこどもや親たちが集まるので
(千種区とは言っても、たくさん人がいるもんだなあ) その人たちが顔を覚えてくれているケースが多い。
だから、小さな保育園児から、そのご父兄、年輩のお年寄りまでクライアントはむっちゃ幅広い。
横断歩道を渡る時に向こうからくる小学生が手を振ってくれたり、奥様と思われる御夫人が会釈をしてくださる。
僕は慌てる。いきなりすぎる出会いで 心の準備もできていないから、 誰だったか・・・判らない時もある。
「あ、あの・・・ど、ども」と僕。 「イベントで司会しておられましたよね」 という会話となる。
気が抜けない場所としては夕暮れのスーパーがダントツだ。
ご家族で楽しんでいただくイベントが多いのだが、そういう会場に来て下さるご家庭の奥様たちは毎日、夕食のお買い物に出かけられる。
したがってスーパーの出合いが結構多い。
スキヤキの材料をしこたまカゴに入れた奥様がご挨拶をしてくださる。
こっちは夜食のカップヌードルを抱えたまま、ぼけ〜としている。 油断は禁物。

このイベントを8年やっているから、よく考えるとそういう人たちと街で出会わない確率の方が少ない。
僕も千種区に住んでいるし。
加えてこの3年ほどは同じく千種区のアピタにある店鋪でも、時々喋らせてもらう機会が増えた。

これで、ミュージシャンとして一気に売れたかというと そういうことはまったくない。
やはり、ただ単に覚えられやすいだけだろう。 勿体無い話だ。
僕にもう少し才能があったなら、せめて東山町内会あたりで 後援会を立ち上げてもらえたかも知れないのに。

嬉しいのは、僕があまり話ができそうにない世代の中学生も、下校時刻に会ったりすると、よく会釈をくれたりすることだ。
僕はすこぶる恐縮するが、やっぱり嬉しい。
息子の運動会に行ってみんなにジロジロ見られたあの日が大きかったのだろう。
でも、息子は容認してくれている。
イベントに来て下さるお母さんやお父さんも子供たちも 優しく話しかけてくれる。
そんな時、僕は息子や子供たちや親の方々から豊かな恵みをもらっている気がする。



★★★先月の七変化日記はこちら★★★

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