2004.01.15 Thu.  rui★ginko 故郷に帰る

大垣。・・・それは私が高校生活を過ごした街である。
田舎から大垣の高校に入学した私は「世の中にはなんちゅう都会があるものだろう」と感心した。
都会の同級生の友達が増え、どういう訳だかみんながギターを弾いていた。
僕も負けずにギターを覚えた。演劇部に入った。 陸上部に入った。美術部にニセ部員として潜り込んだ。
自主コンサートを開いた。みんなで歌った。ラジオにも出演した。
その頃の友達は今、みんな家業を継いだり就職して、真面目に生きている。
もちろん、そいつらにはこのページの存在は伏せてある。

新しい電車に乗り込んで出発した。
今度の運転手さんは物静かな人だった。



車窓の景色もだんだん田舎の風景になってきた。
遠くに広がっていた山並が近づいてくる。
垂井駅を過ぎ、天下分けめの合戦で有名な関ヶ原も近くなった頃。



なんだ?あの白いものは?
お、おい!雪じゃないか?
やっぱり・・・心配していた通りだった。
やばい!私は寒さに弱いんだ!



空模様も怪しくなってきたゾ・・・伊吹山の天頂が霞がかかって見えない。
畑も白くなって来た・・・。



こ、こらあ!何をする!
私が寒がりなのを知っての狼藉か!



関ヶ原の駅。ホームに雪が・・・。
この先、不安。



伊吹山の頂上は完璧に雪であった。
天候の変化に驚いて文体が崩れていた私は、慌てて元に戻すのであった。



いよいよ、岐阜県とS県の県境近く。
まさにトンネルを抜けると・・・・・・。



・・・・・・・・・やっぱりね。



ほどなくして電車は駅に着き。
私をふるさとの駅のホームに残して去った。

寒い・・・・・・。
寒いけれど、ここまで来てぼんやり立っていても仕方が無い。

街に出よう。実家に向かうとするか。