■七変化日記■
この日記は、才能もないまま様々な世界で遊んでいる僕が時々書く記録です。
執筆は
演劇関係役者担当■涙 銀子
作家・演出担当■るいぎんこ
音楽担当■rui★ginko.
広告業界担当■ルイギンコ
イベント業界担当■吉田さん
その他、挙動不審な人物たちがお送りする
何ら意味のない世界です。
不定期更新か三日坊主。そこんとこヨロシク!
●2006年 弥生の街に
あの娘の名前 置き去りのまま●
●七変化日記● 03月01日分 〜 明け方の夢 〜 (02日02:05更新)
音楽担当■rui★ginko
仕事の世界に入っていて戻ってくる事ができない。
一昨夜からほぼ徹夜で仕事を続けて、半分は片付いたところで少し気が緩み、夜の6時に限界が来ていた体を横たえた。
枕元に持っていった本も開く事ができないそのまま、すとんと眠りに落ち、ふと夢を見つつ、うっすらと目覚めると夜中の気配がした。
夢の中で「自分の彼方」という言葉が示唆された。
夢から目覚め、その瞬間から現実に戻り仕事を続けなくてはならない僕は
明け方(というか夜中か)目覚めの瞬間に見ている夢の世界から今回はできる限り
そうっと目覚め そこにある潜在意識の世界をそのままそっくり 「こちらがわ」に持ち帰りつつ目覚めてみようと試みた。
「夢、お持ち帰りにいたしますか?」の世界だ。
半分眠りと目覚めを行ったり来たりしているうちに、少しずつ顕在意識に今の心の状態や
夢の中ですばらしい!と感じた価値観を意図的に覚えさせて行く。
いきなりやろうと焦ると、すぐに忘れてしまう世界だから、そうっと。
僕はこういう遊びが好きだ。
よく夢の中で、無茶苦茶すばらしい発見をしたり世紀の傑作に匹敵する作品をモノにしたと思った瞬間目覚め
改めてメモをするために思い出しても、何だかとってもツマンないものだったりする。
あれが、いったい、どういう構造になっているのか調べるチャンスだと思ったのだ。
自分の潜在意識をダマしダマしお持ち帰りをする。 何しろ仕事が迫っている僕。店内飲食では長居ができない。
*****
眠っている時には誰にでも、すこぶる深い世界が広がっているように感じる。
って言うか、それらはみんな、誰もが自分の中にあらかじめ持っている世界で
既成の概念や他人との比較に囚われない、その人だけの真実の世界観や価値観なんだけどね。
際限なく純粋で、価値観もその人独自のオリジナルなアンテナに感知された深く豊かな世界。
誰もがそれぞれ自分に見合ったオリジナルな世界を持っていると思う。
それが開きやすくなるのが眠りという「意識の解放」の世界だと思う。
翌日目覚めた僕達の覚醒と同時に、どんなに自分独自のピュアなオリジンの世界であっても
見る見るうちに下意識の領域に埋め込まれ、朝食を食べる頃には、既成の概念、比較の価値観とうまくすり替えられている。
社会という場所で生きなくてはならない僕達にとって、それは朝の祈りのように「覚醒時に必要な作業」なのだ。
そして、夜。 また夢の中で、自分にとっての本当の世界をかいま見てバランスを取る。
*****
今日の僕は目覚める前の夢の中で、様々なテーマについてインスパイアされた。
そしてそれを、できる限り純粋な形で この世に持って帰って来てやった。しめしめ。
ついでに自分の潜在意識の存在するポイントのアタリをだいたいつけて来たので
これからはちょくちょくそこに昼間でもアプローチして、より深く活性化するようにしよう。
「今まで存在しなかった何かをカタチにする」という作業を毎日仕事にしている僕にとっては
それがオカネよりも豊かになれる事なんだ。
●七変化日記● 03月14日分 〜 更新でけんのです
〜 (14日22:31更新)
音楽担当■rui★ginko
なかなか更新できないですみません。 世間は春っぽくなってきたね。
でも、今日は寒いね。 こんな事しか思い付かない。
だって家から出ないんだもん。 まだ、少し頑張る。 明日は久し振りのアルマジロでLIVE。
少し疲れぎみ。 元気なステージは無理なのかも。 バラードで勝負。 明後日はテレビ。
編集作業これから。
仕事、頭、使う。 疲れる。新しい曲、頭、駆け巡る。 頭、使う。
それでもMac.自動処理中に、本、読む。 あたま、使う。 だいぶ、すり減った。
また明日。 皆はげんきで。
●七変化日記● 03月15日分 〜 七変化らしく生きる
〜 (15日10:49更新)
その他担当■ルイギン
昨夜、3時30分ぐらいに限界を感じて眠ったが 今朝は六時に目が覚めた。
年寄りになると朝も早いものである。
そうそう、最近ずっと更新できていなくて忘れていたのだが この日記は「七変化日記」とタイトルがついている以上
七変化をしなくてはならなかったのだ。重要なポイントだ。
つまり、この文章の日付けの下にある○○担当の部分が 毎日の仕事の内容によって変化(へんげと読んでくれたまへ)しなくてはいけなかった
のに、してなかった。
ずっと「音楽担当■rui★ginko」のままだった事に気がついた。
考えてみれば先月から今月にかけてLIVEの数を極端に減らしている。 っつうかみんなでワイワイやるルイギン主催の楽しいイベントが月二回。
それだけである。
LIVEのお誘いは有難いことにいただいたりもするのだが 恐縮しながらもお断りしてきた。
(今夜は珍しくステージがある貴重な日)
したがって最近「音楽担当■rui★ginko」になる時間は非常に少ない。 はずなのにこの日記は毎日、その人物が書いていた。
ま、更新もされてなかったからインダケド。
*****
てことで今日は朝から起きたので、もう随分仕事がはかどったかというとそうでもない。
ひとまず、時間を儲けたと思ったので朝からいきなりブリーチしてみた。
このところずっと気になっていた中途半端な髪の色に帽子をかぶる日々が続いていたからだ。
しかも、色を変えると単純な性格によって気分が激変する。
仕事の発想のスピードも変わるというのは経験ずみなので (頭を洗うだけでもかなり調子が良くなる。締め切り前には洗髪だ)
イベント関係のプランをまとめなくてはならないこの切羽詰まった今日、あえて、あ・え・て!・・・朝っぱらからブリーチという暴挙に及んだわけだ。
出勤前の嫁のいちごさんを後頭部担当に任命し怒られながらも作業は終わった。 これで心置きなく七変化に没頭できる。
今日の予定は午前中イベントプランナーとして夏までのプラン作成。 午後から芝居関係のノウハウを駆使し、MC養成講座のアウトライン構築。
本当は今日、いつもお世話になっているアミューズメント店舗に顔を出したかったのだが断念して、三時過ぎからデザイナーとして店舗ロゴの作成準備。
その後、二週間程前にもらっていたMCのスタッフの人が書いた台本を読んでメール。
同時に経理担当になって伝票関係の発送。
夕方から焦りつつプロデューサ気分で明日の番組の編集に入る(ちょい遅すぎ) 多分、作業がすべて終わらないうちに今夜のLIVEへ。
家を出る前に曲の確認。新曲歌うから個人リハやっておかないと。 ここで音楽担当に変化。七時半に家を出発八時現地入り。
昨夜の睡眠が少ないのが気掛かり。 その他担当■ルイギンはぶあいそ。 ぶさいくじゃないので、そこんとこヨロシク。また明日。
・・・おおっと!ブ、ブログの更新もしなくては。
●七変化日記● 03月16日分 〜 アルマジロ、そしてダウン
〜 (16日12:58更新)
音楽担当■rui★ginko
とにかく眠ったよ。 昨夜は久し振りのLIVEアルマジロ。
何せ三ヶ月ぶりのアルマジロだったからすっごく楽しみにしていたんだ。
お店につくと久しぶりに会う顔や、思いがけず再会できた顔のオンパレード。 やっぱ、こういう音楽好きの友達の中に囲まれている時間は幸せなんだな。
今年に入ってステージを減らしている自分の状況も再認識できたしね。
でも、少し体調が悪く。楽しい時間を幻のように感じながらステージが終わったらぐったり。
終電の時刻も過ぎていたのでジョーさんとタクシー。 僕は自宅で途中下車。ジョーさんを見送り家についた途端に疲労が押し寄せる。
まだ、今日の番組の編集作業が残っていた僕は、一応Mac.を立ち上げたもののあえなくDown。深い眠りに入りましたとさ。
*****
夢の内容は覚えちゃいない。見たかどうか解らない。 お昼まで昏々と眠り続け、目が覚めた時にドキッ!とした。
いつもそうだけど、締め切りが続いている僕は、目覚めの時に寝過ごしたんじゃないか!との恐怖と再会する。
今日は果たして・・・十二時ジャスト。・・・ギリギリか。 今日の番組の編集作業がまだ残ってる。
慌てて起きるが頭は起きていない。 目覚ましに珈琲。空腹にお茶漬け。感性にクラシックを、だ。
起きてすぐにモノをつくる作業に入るのは非常に困難な気がする。 でも、やらなきゃね。
ひとまず日記更新しているうちに、だんだん自分がもっと焦らなくてはならない状況だと認識できるほどに
アタマも覚醒してくるだろう、と書きはじめたが 今、すっごく焦りはじめた。 だ、だから・・・仕事するね!
今夜の生放送で元気に逢おう!
*****
そうだ、番組のBBSがメンテナンス中で、なかなか上手く書き込みができないみたいです。
僕なんか一行どころか一文字も書き込みできません。
何だか環境によって、普通にできる人、 短文しかできない人、一文字も書き込みできない人がいるらしい。
引き続きメンテナンス作業は局で進行中ですが、まだ復旧までにもう少し時間がかかるそうです。
ですから番組のBBSに書き込めない方は、番組のブログにコメントしてね。 放送中、両方に読みに参ります。宜しくね!
●七変化日記● 03月17日分 〜 悪夢〜謎は謎を呼ぶばかり
〜 (17日22:00更新)
難事件担当■銀子一耕助
昨夜、夢を見た。 それは私にとって久し振りの悪夢であった-----。
私は銀子一耕助。私立探偵である。
正体を隠し密かに数々の事件を解決に導いている。 自慢をするのは趣味じゃ無い。
そんな戯れは薄っぺらな虚栄心に囚われた輩にまかせておけばいい。
インターポールから協力要請を受けた国際的難事件解決の話も、我が国の経済を根底から揺るがす恐れのあった犯罪の主要人物を追い詰めた話も
スーパーの前に停めたまま消失したママチャリを見事、隣の駐輪場から見つけだした話も
珠算が三級の腕前であることも、速記・速読ができるが判読不可能である事も卵焼きの味付けが上手い事も超能力がある事も自慢しない。
・・・最後の方、ちょぼっとだけ、嘘をついた。すまん。
いずれにせよ、忙しい私なのだ。 そんな私が昨夜うなされた悪夢とは インターネットTVに出演する夢であった。
この、私がである。この国際的な私が。である。 まあ、民放に出演するよりはインターネットTVの方がメディアとしては国際的ではあるが。
それにしても、果たしてあの番組は世の中の役に立っているのか。 その問いに対して、私は即座に「ノー」と解答する。
rui★ginkoというパーソナリティの話には中身が無い。 これは本人も番組のブログの中で今日のエッセイに書いている。
私も同感だ。
しかし、何故だか昨夜は寝苦しく、私は自分があの変な男の番組に出演している夢を見てしまった。
その中で私は名古屋市中区に位置する、とある商店街で見つけた様々な謎を検証していたのだ。
証拠写真の数々がスチールではなくビデオでスライドされるので、オチをキメるタイミングが難しく非常に困惑している自分があった。
オチ・・・・?
私の事件簿のリポートに何故、オチが必要なのだ。 私は探偵なのだ。 オトすのは犯人(ホシ)だけでいい。
今、気がついたけれど犯人に関しては「犯人(ホシ)をあげる」とも言う。
おとされたりあげられたり遊園地の絶叫マシーンじゃないのだからと、憂えてみよう。
それはともかく、夢の中の番組で私は数々の謎を検証した。
人の暮らす「街」というものには、何と多くの謎がうごめいているものだろう・・・と、
あらためて。ドラマチックに、そう感じつつ。
番組が終わるところで私の悪夢は途切れ、再び私は深い眠りに落ちたらしい。 後の記憶は、無い。
朝、目覚めたらrui★ginkoからコンタクトがあった。 「昨日はお疲れ様でした。ビデオ送っておきましたから」
番組のビデオを私に送ったという連絡だった。 まさか!・・・あれは夢ではなかったのか。
私は昨夜、夢では無く本当に番組に出演したというのか。
ほどなくして宅配便で届いたビデオを、恐る恐るデッキにセットし 再生した。
・・・・・・!何と!あれは現実だったのか! 夢だと思っていた番組への出演は現実だったと言うのか!
ショックを受けつつ私は、次回は原稿を自宅に忘れて、本番前にBreathのFAXを借りて
自宅から原稿を送信してもらうような ヘマはしないようにしようと誓った。
謎は謎を呼ぶばかりだ。 また、いつか・・・再来週あたり・・・。
●七変化日記● 03月18日分 〜 雨の星ヶ丘でrazz.体験
〜 (19日00:14更新)
音楽担当■rui★ginko
今日は一日中出かけていたので、帰って来たらもうクタクタだよ〜、オラ。
仕事も番組の準備もあるので締めきりに向かって「さあ!今から」って時に限界がやってきてる。
ので、今日はもう休みます。 すんません。
今日は楽しみにしていたrazz.の生ステージを体験してきたよっ! 久しぶりに阿久さんともお会いして嬉しかった。
razz.のファーストアルバム「White Page」も、とうとうGetしたよっ!
今からゆっくりと聴きながら眠りにつくのである。 すっげ〜贅沢だネ。
感じた事、書きたい事いっぱいあるけれど 今日は限界。すまん。おやすみ。
●七変化日記● 03月19日分 〜 春の日ざしに惰眠もむさぼれず
〜 (19日21:12更新)
その他担当■ルイギン
昨日から今日にかけて七変化した。
昨夜、疲れた俺は深夜に帰宅して仕事をするつもりが、どうしても動けなくなり、眠ってしまったらしい。
昨日の七変化の疲れは、雨の降りそうな天候の中、普段あまり行った事のない オシャレな街へ出かけ
たくさんのオシャレな人の中にこの身を置いた事により
オシャレじゃない俺がカルチャーショックを覚え続けた事にあると思うゼ。 慣れない事はやるもんじゃない。
PARCOや高島屋に行く時は、必ず土下座をしてから入店する。
このようなオシャレな場所に足を踏み込んで申し訳ない という気持ちの現れだ。礼儀正しいと我ながら思う。
星ヶ丘テラスというエリアで音楽担当rui★ginkoが幸せな体験をしていた。
しかし、雨模様の空は重く途中から寒さに凍え始めた俺は、目的のイベントが終了した後、すぐ近くにあった三越へ。
一緒に行動していたジョーさんに「茶。寒い」と告げ、ひたすら三越の喫茶店を目指した。勿論、入店する時に土下座は忘れない。
その後、イベント関係の仕事先にひとりで向かったが、地下鉄から地上に出たら雨がかなり降ってた。
傘が無いから根性でひたすら歩く。これがいちばん疲れた原因だ。
この後、まだまだ自宅に戻らず。
ま、でも、疲れはしたものの、結構楽しい時間を過ごせた、と思ってる。
*****
昨日から我が家の嫁と息子は岐阜に出かけていた。
岐阜市主催のマラソン大会に出場して、先程、帰ってきた。
目標はホノルルマラソンだという恐ろしいビジョンを耳にした。
昨日の朝、二人が出かける時に、俺はまだ眠りに着いたばかりだった。
半分うとうととしながらも、あたふたと準備をする二人に 布団の中から声をかけた。
起き上がってまで見送りをするにはあまりに眠かったのだ。
「頑張って来いよ。決して無理をするなヨ。そうだ、走る時は...」
二人は準備に忙しくて、何も聞いていない。
俺は、返事をしないままでは教育上良く無いと思い、息子を俺が寝ている枕元に呼びつけ
横になった姿勢のまま説教を始めた。人間、礼儀やモラルは大切にするべきだ。
息子は時間がない事を気にしつつもきちんと正座をして俺の枕元に座った。
「いいか、いくら忙しくても返事をしないとだめだよ。 コミュニケーションというものは大切でね」
「はい、わかりました」と息子。
「そうか、解ったか。だいたい、人に返事をすることにより・・・」
息子は出かけるための荷物を気にしつつもうなずいている。
「人に自分の心をきちんと伝える事によってだな、人間としての価値があがり
より強いパワーを身につけ、新しい技を得て、回復力が3ポイントあがり
攻撃力と瞬発力は5ポイントも加算されるんだ。その後 さらに新しい「ヘボイネ」の呪文も使えるようになり・・・」
嫁のいちごさんの一言「はやく、準備しなさい」に、息子は何故だかホッとした表情で
「行ってきま〜す」と立ちあがり、出かけてしまった。
ひとり布団の中で残された俺は説教の続きを猫に語りはじめた。
「・・・その魔法を使うと、よりヘボくなってね。気をつけないと・・・」
●七変化日記●03月24日分 〜 抗いきれない誘惑についての考察
〜(25日16:03更新)
作家演出担当■るいぎんこ
そう、確かに私は昔から本が好きであった。
中学生の頃から「さて、そろそろ眠ろう」と心に決めて眠りについた夜は、数えるほどしかない。知らないうちに眠っているのである。
毎夜、枕元に本を持ち込み、眠気で文字が追えなくなるところまでは微かに覚えているのだが
気がつくと次の瞬間、朝の眩しい光が窓から差し込んでいるのが常であった。
しかしながら私の脳内メモリが小さいせいであるのか知らぬが、その頃の本の内容はかいもく覚えていない。
そのまま大人になった私の部屋は、自然、本でうめ尽くされる事になる。
古書店の倉庫のような自宅に家族を住まわせていたある朝 突然に、家内と息子がいなくて
おどろいていたら電話がかかってきて「新しい家に引っ越した」というではないか。
私はすかさず冷静に「そこにボクもちゅれてって(註・少しうろたえ幼児語になってしまった)」と頼んだら
「本を持ち込まないのであれば」との条件付きで住まわせてもらえる事になった。
しかし、さすが売れない作家の妻である。私が本を捨てるに忍びない思いをしていると読んだ家内は
本の倉庫として自宅とは別に、もう一部屋借りてくれた。 驚いた。
こ、これでは面目丸つぶれだ、と思ったが、素直な私はありがたくその恩恵にあずかった。
しかもそれだけでも収まりきらなかったので劇団員のでびを脅し、彼女のマンションの下にある倉庫まで借りているのが現状である。
*****
そこで 先月の事だ。 衝動的にBook offに立ち寄った私は幸せに包まれていた。
欲しい本は確かに店内いっぱいにある。 しかしこの上、家族にもでびにも迷惑をかけられないという思いが過った。
けど、一冊ぐらいなら。文庫本なら。おっ、欲しかったこの本105円?や、安い! ようし、ちょっとだけ買い物しておこう。
書棚を見上げた私の瞳にはずっと我慢していた欲望の炎がめらめらと燃え上がった。
これを・・・あ、これもいいな・・・よし、あと一冊だけ。
写真集やデザイン関係の専門書を買う時にくらべれば、所詮、文庫本。105円じゃないか。もう少しぐらい。
少しだけ、手に持ちきれなくなってきたかな?・・・おやっ? 何と親切な本屋だ。スーパーのようなカゴがあるではないか。よしよし・・・これで楽勝。
夢のような時間を過ごした私は、そのカゴと共にレジの前に立った。 「1万500円です」
「いっ、いちまん!?」いったい何冊買ったのだ私は。 ま、まあいいか。デザイナーのルイギンコなんかデザイン年鑑とか買う時に三万ほど使ってやがるから
これくらい買っても罪にはならんだろう。
支払いを済ませた私の手に、店員はレシートとともに500円の金券を握らせた。 「次回にお使い下さい」
何と、親切な店員だ。 感動しつつ店を出た私は、あまりの本の重さに耐えかねてタクシーで家に帰った。
自宅について「今日ね、一万円も本買っちゃった〜」と明るくふるまった私は、家内を呆れさせ、息子を「いいなあ。俺も今度、買いにゆこう」とうらやましがらせた。
しかし、衝動買いはいけない。 そう心に誓った先月の私であった。
*****
昨日の事である。
近くの本屋にたまたま立ち寄った私は、これは絶対、二度と手に入らないと想像できる本と出逢った。おそらく古書店にも出てこない。
ほ、欲しい。新刊で4000円ほどである。先月に比べたら・・・。ようし、買おう!本は縁で勝負だ!
一旦、留め金が外れると不思議なものだ、近くの以前から欲しかった「月の写真集」が目に止まり一緒につかんで購入した。
5000円ぐらいなら大丈夫だいじょうぶ、と。
今日の事である。
何故だか、私の進む方角に、あの先月のBook offが建設されているではないか。
まあ、以前から建設されていたのだろうけれど。
私はそこで思い出した。 そうそう、先月店員にもらった500円の金券で欲しかったあの本「だけ」を買おうと。
そう心に決めつつどういうわけだかそこに建設されていたBook
offに入った私であった。
そう、この本・・・おっ、こ、これも欲しかったんだ・・・何?こんなのもあるじゃないか。
レジに立った私に店員は言った。
「5600円です。こちら次回の時に使える金券で・・・」
私はそれをひったくり、今度はタクシーは拾わずに帰った。ちょびっとだけ反省していたと思われる。
家に着いて家内と息子に今日と昨日でまた一万円以上使ってしまった事を伝えた。
ついでに店員から聞いた、土曜、日曜は特別セールをやってるらしいという事も。
さっそく明日は土曜日なので、息子と家内はマラソンの途中で寄ってくるらしい。
私は部屋に入って今、買って来たばかりの三十冊ほどもある文庫本を並べた。
同じ本を二冊購入していた。
●七変化日記● 03月31日分 〜 大島圭太という男
〜 (01日03:31更新)
音楽担当■rui★ginko
三年程前、再びギターを握った僕が本当にお世話になった男がいる。
大島圭太。
彼はその頃すでに、名古屋のインディーズ音楽シーンを率いる噂の大親分であった。
初めて彼のステージを聴かせてもらうライブ会場で 偶然にも彼とテーブルが同じだった。
僕はまだ彼の顔を知らず「今日は大島圭太が歌うけど、どんな人だろう」と思っていたら
向かいのテーブルの青年が礼儀正しく頭を下げて席を離れ、ステージに上がり天地がひっくり返るようなインパクトをもって歌いだした。
彼が「大島圭太」だったのだ!
その始めてのステージ以来、僕は彼の音楽や生きざまに惹かれた。
ワンマンライブに通い、CDを購入してくり返し聴き
やがて、彼のイベントに参加させてもらい、僕のライブにゲスト出演をお願いし
一緒に酒を飲んで一生懸命喋りかけているのにグウグウ寝られたりした。
人との出逢いは「縁」である。 と、僕に感じさせてくれた男。大島圭太。
今日は僕の番組のゲストインタビューで彼に出演をお願いし、名古屋の名鉄金山駅前にある「アスナル金山」での彼のイベントを体験した。
そのイベントとインタビューの模様は番組の中でじっくりと紹介させてもらうのでお楽しみに。
*****
そして明日。
今度は僕が東海ラジオの彼の番組 「スパガーラ・インディーズ・ライブ」という番組に出演させてもらう事になった。
小牧市にある小牧天然温泉「スパガーラ」の、ガーラパークでのラジオ公開録音収録ライブだ。
ふ、風呂に入れるかも・・・楽しみな僕は今から洗面器や歯ブラシを枕元に並べてある。
僕の番組に出演してもらうお願いの電話をしたその時に、彼は出演を快く承諾してくれた後、こう言ってきた。
「・・・交換条件があるンすが」 な、何だ。と緊張した僕に彼は続けた。
「僕のラジオ番組に出てもらえますか」
シャイで優しくて男気のあるヤツなのである。 またまた僕は彼の世話になることとなったのだ。
*****
しかしながら明日は、うちの母親たちが名古屋に出てくるので 朝から結構、忙しい。
僕の家にも来るので、実を言うと僕は今、自分の部屋を掃除しているところなのだ。
ゴミバコのようなこの部屋は、とてもオフクロには見せられない。
ああ、明日、小牧まで行って頑張って歌わなくちゃなんないのに。
ああ、そのために今日はぷらすわんから早く帰ってきたのに。 まだ、掃除ができていない。
で、あと、六時間後には母達御一行様が名古屋に御到着。 開き直って寝るネ! また明日!
★★★先月の七変化日記はこちら★★★
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