この日記は、
才能もないまま様々な世界で遊んでいる僕が時々書く記録です。
執筆は
演劇関係役者担当■涙 銀子
作家・演出担当■るいぎんこ
音楽担当■rui★ginko.
広告業界担当■ルイギンコ
イベント業界担当■吉田さん
その他、挙動不審な人物たちがお送りする
何ら意味のない世界です。
不定期更新か三日坊主。そこんとこヨロシク!


2005年 十一月の落葉を踏んで
。(16日03:54更新)


●七変化日記●
11月15日分
ラストスパートが長過ぎる
音楽担当■rui★ginko

長い・・・あまりにも長いラストスパートだった。
何だかんだで一月近く仕事まみれの日々を歩んできた。
今日、やっとテレビの編集作業に入るところ。
その前に、リハビリで日記を書く。

毎日何かを作る仕事につけた自分は幸せモノだと思う。
それは確かに感じる。
が、幸せにも限度がある、とも感じる。
ほとんどこれらの幸せは苦行のようなものだった。

締めきりという時間が区切られたものに対して
創作という、いつ完成するか解らないものを探り続ける恐怖。
これは恐い。
本当に完成するだろうかという恐怖に潰されそうになる。
でも締切は非情なまでにそこにある。
創作の前には発想というものが不可欠で、それこそ未だにそれがどこからやってくるか解らない。
答がそこにあるルーティンワークなら効率良く進めるために安まずとも働く。
でも、インスピレーションというものが必要な仕事らしいのだ、僕のは。

したがって、心はひとときも安まず肉体だけが意味のない動きをすることが
僕の仕事の殆どの時間を占めている。
風呂に入る。とにかく一日に二回でも三回でも入る。
タコ焼きを焼く。その二時間後にホットケーキを焼く。
布団に体を横たえる。
そばで見ていると、締切の六時間前に仕事が手付かずのまま
布団に潜り込む男は責任感の欠如したヤツとレッテルを貼られるだろう。

何と思われてもいい。
心は恐怖の淵に立ちすくんでいる。

「アタマ」というより「ココロ」を使う比率が高い。
ものすごく疲労する。
体はMac.の前で座っているだけなのに疲労困憊の状態に陥る。
あっと言う間に「ココロ」が固くなる。
すぐに風呂に入る。
風呂でできるかぎり深く呼吸を整える。
焦るな・・・と自分に言い聞かせてる。
気分転換などというものよりはるかに切羽詰まった「禊」のようなものだ。

*****
あまりにも忙しいので仕事以外で人にも全然あわない。
申し訳ないが人に会うと自分が乱れてしまう。
だから友達は少ないかもね。

本当に毎日時間が無いと言っても
手を休めているほんの三分ほどの時間ぐらいあるだろう
と、よく思われる。

当然、ある。
三分どころか一時間ぐらいなら仕事が進まないうちにすぐに経ってしまう。
ただ、その何もしていない時間に
ココロは絶えまなく仕事の世界を睨んでて
じっと目を凝らしているのが自分で解る。
しかも恐怖におののきながらだ。
気分転換どころじゃない。
仕事を片付けるしか救われる道はないのだ。
だからそういう時にはメールの返事を書いたり、家族と話したりもしない。
僕が仕事場に夕飯の出前を頼むのはそういう時。

こんな状態が三週間ほど続いた。

今、少しばかりその状況から別の世界に歩み始めた。
嬉しい。

*****
今日の仕事は企業のマーク&ロゴのデザインプラン。
電機機器関係の会社なのでNETで「電機+株式会社」で検索。
ずらりと各企業のサイトが37万件ヒットする。
それらをひとつひとつ見て行くところからこの仕事はスタートした。
紆余曲折の末、やっと今日、叩き台プランを納品。喜んでいただけたことで救われる。

納品に行く途中、池下という地下鉄の駅前で信号を待ってたら
俳優&タレントとして大活躍中の多田木亮佑さんに偶然会う。
彼とは随分古くからの知り合いで僕は常々、彼の芝居の上手さに嫉妬を覚えている。
役者としても「少年ボーイズ」という会社の経営者としても
すごい人物だと思う。
もう随分、長い間会っていなかったので嬉しかった。

いつも解るのだが
何となく転機がやって来ているな、と感じる時期がある。
何かが変わりはじめている時は感じるのだ。
そういう時には不思議なもので
それまでの環境とは別の環境がスタートするきっかけを偶然が作ってくれる。 それが重なる。

新しいLIVE HOUSEで歌わせてもらう機会が増えたり。 (来週は二箇所の新しいお店で歌う)
随分、長い間会ってなかった友達から連絡をもらったり街で偶然に出逢ったり。

僕達はやはりこういうサインの中をココロのアンテナを使って生きているのだと感じる。
いつも同じく新しく。

さあ!番組の編集しよう!
またここに遊びに来ます!
今日もみんな幸せにね!