■七変化日記■
この日記は、才能もないまま様々な世界で遊んでいる僕が時々書く記録です。
執筆は
演劇関係役者担当■涙 銀子
作家・演出担当■るいぎんこ
音楽担当■rui★ginko.
広告業界担当■ルイギンコ
イベント業界担当■吉田さん
その他、挙動不審な人物たちがお送りする
何ら意味のない世界です。
不定期更新か三日坊主。そこんとこヨロシク!
●2005年十月は黄昏への扉。(17日15:01更新)●
●七変化日記●
10月16日分
〜 「ちくさくこどもまつり2005」 〜
音楽担当■rui★ginko
このところ続いているイベントの日々。 折り返し地点に立っているよ。
僕は自分が音楽をやっている事すらしばらく忘れている感じ。 昨日の日曜日はイベントの本番だった。
毎年恒例の「ちくさくこどもまつり」 名古屋市千種区の平和公園が毎年3000人以上の子供達であふれかえる。
前日の土砂降りの雨模様も 子供達の願いが届いたかのような秋晴れの空の元で開催された。
神様はやはり子供達の味方だ。
このイベントの中でキャラクターショーを公演している僕。
今年も無事その公演が終わりホッとしているところ。
ショーの中での僕の相棒は「ピース君」というキャラクターだけど、毎回、この「ピース君」に迷惑をかける。
僕の台本が遅いからだ。
今回、台本の詳細が最終的に決まったのが当日の深夜、二時半ころ。
先行で小道具を制作。 夜中の三時頃に音声で流す悪役キャラの台詞録音。
台本は「決めポイント」を記したものをピース君に送信。 軽く打ち合わせ。
付き合いの長い「ピース君」だから、きっかけさえ伝えておけば あとはアドリブで進行できる。
ひとまず「ピース君」には眠ってもらい僕はそのまま自宅で作業。
空が白々明けて来た六時から、先ほど録音した台詞と 効果音や音楽とのミキシング。
完成したのが午前八時半。
会場入りの九時に間に合った。
すぐさまタクシーでイベント会場へ。
朝御飯を食べると眠くなるので我慢。
すぐに開演時間の十時がやってきた。イベントスタート!
*****
司会をしている僕はどんなにお腹が空いていても 眠っていなくても元気でいられる。不思議だね。
お昼頃に「ピース君」役の「でび」がやってきた。
お互いにこれから本番だという緊張感のかけらも見せずにバカな会話しかしない。 多分、それが緊張感の現れだろう。
それぞれ自分のパートの確認チェックだけはしっかりしてたから。
さて、本番。
MCの僕と「ピース君」の「でび」はステージに立った。
もちろん、主役はお客で集まってくれたたくさんの子供達だ。
ピース君は宇宙から地球の子供達と友達になるためにやってきて 近くの森に住んでいる。
最近、森に帰っていった超有名キャラ「モ○ゾー&キッ○ロ」の話を 僕がMCに交えると
「ピース君」はすかさずアドリブで返す。よしよしOK。
今回の設定。 みんなと仲良くなったピース君が得意の魔法を披露しようとすると
失敗してうまく魔法が使えない。
そこでいつも魔法のパワーを充電している不思議な水晶玉を宝箱から出そうと試みるが
何者かにその宝箱を封印されてしまっている、ってな感じの設定。
封印したのはいたずらマジシャンの「ジョーカー」というキャラクター。
いじわるな手紙と剣を仕掛けて僕とピース君を罠にはめる。
ピース君と僕は罠に陥り悪役の仕掛けた通りに 宝箱を封印している大きなトランプカード
ハートのクイーンを剣で半分に切ってしまう。 これで永遠に宝箱は封印されてしまった。
「ジョーカー」は13枚の大きな封筒の中のどれかに
ハートのクイーンの残りの半分を隠したのだが 再び宝箱を開けるためにはそれを見つけ
カードを元通りにしなくてはならない。
選ぶ封筒は一通。チャンスは一回。
これを客席の子供達の魔法で助けてもらうというお話。
子供達はみんな不思議な力を持っているからピース君と僕はいつも助けてもらっている。
今回は客席からとっても可愛い女の子が代表者として出演してくれた。
彼女が13枚の封筒の中から一つを選んでくれて大切に抱えてくれた。 タネも仕掛けもない。
僕もピース君もドキドキである。
僕は他の封筒の中身をひとつひとつ開けていった。
途中でハートのクイーンが出てきてしまったらそれでアウトだ。
ひとつひとつ封筒を開けてハートのエースやキングなどの違うカードが出るたびに
客席の子供達が安堵の息を漏らして声援してくれる。
子供達の綺麗な心が伝わってくるこの瞬間こそが宝物だと感じる。
11枚の封筒をすべて開け、その中にハートのクイーンは無かった。
残された二通の封筒。
僕の手と可愛い女の子の手にそれぞれある。
このどちらかにハートのクイーンが入っている。
彼女はピース君と一緒に、僕は自分で それぞれの封筒を開けた。
見事、彼女とピース君の手には「ハートのクイーン」の半分が現れた。
宝箱は無事に開き魔法の力を取り戻したピース君は
先ほど失敗した魔法も成功させることができて子供達とまた会う約束をして帰って行った。
*****
いやあ、ぶじに終わって良かったヨカッタ。
このマジックはタネも仕掛けもないから、すべて子供が持っている不思議な力に頼っている。
小さな子供たちが与えてくれるこのエネルギーに出逢うためだったら
少々眠らなくてもお腹が空いていても
僕もピース君も全然平気なのさ!